私には、誰に話しても、信じてもらえない体験がある。
たしか、高1の頃だったと思う。
私の家は市道沿いにあり、2階が自分の部屋だった。
ある晩、私は、
1階の押入れの中に、
見た事もない、得体の知れない、どう猛な生き物が潜んでいて、
まさに今、2階にいる私を襲おうとしている。
そんな恐い夢を見た。
「気づかれないように逃げなきゃ。」
そう思った私は、
ベッドを出て、
決死の覚悟で、2階の部屋の窓から下の道路に飛び降り、
路上駐車していた車の陰に隠れて、
その生き物が、私に気づかずに、どこかに行ってしまうのを、
息をひそめて、じっと待った。
その後、私がどうやって自分の部屋に戻ったのかは、憶えていない。
とにかく、朝、目が覚めた時、たしかに、私はいつものベッドの中にいた。
ありえない夢にしては、必死に逃げようとした感覚が、
生々しく、あたかも現実の出来事だったかのように、体中に残っていた。
「でも、やっぱり夢だったんだよな。」
そう納得する事にして、ベッドから降りようとした時に、
ズキン!
私は、足を挫いていたのだった。
たしか、高1の頃だったと思う。
私の家は市道沿いにあり、2階が自分の部屋だった。
ある晩、私は、
1階の押入れの中に、
見た事もない、得体の知れない、どう猛な生き物が潜んでいて、
まさに今、2階にいる私を襲おうとしている。
そんな恐い夢を見た。
「気づかれないように逃げなきゃ。」
そう思った私は、
ベッドを出て、
決死の覚悟で、2階の部屋の窓から下の道路に飛び降り、
路上駐車していた車の陰に隠れて、
その生き物が、私に気づかずに、どこかに行ってしまうのを、
息をひそめて、じっと待った。
その後、私がどうやって自分の部屋に戻ったのかは、憶えていない。
とにかく、朝、目が覚めた時、たしかに、私はいつものベッドの中にいた。
ありえない夢にしては、必死に逃げようとした感覚が、
生々しく、あたかも現実の出来事だったかのように、体中に残っていた。
「でも、やっぱり夢だったんだよな。」
そう納得する事にして、ベッドから降りようとした時に、
ズキン!
私は、足を挫いていたのだった。