中3のY君が、なかなか伸びない。

地元の進学校を志望しているが、現在、ボーダーライン上。

私が、今、最も心配している生徒だ。

先日の倍率発表を見て、志望校を変更するのかな、とも思ったが、
やっぱりそこに入りたいとの事。

そのわりには、目の色がまだ変わってきていない。

 「本当に、O高校に行きたいのか? 絶対に入りたいと思っている人の姿には、見えないけど。」

先週、少しきつい言い方で、彼にハッパをかけた。


今週に入り、彼は初めて、

 「先生、もっとプリント下さい。」

と言って来た。

先週の時点とは、少しだけ、目つきが違っているように見えた。


3年間ウチの塾に通って来てくれている彼を、第一志望に合格させない訳にはいかない。

必ず合格させたい。

お母さんもかなり心配していて、何度も相談に訪れている。


彼を志望校にねじ込む事が、今の私の使命だとも思っている。

彼の事を念頭に、今度の日曜日に勉強会を開きたいと、塾長に提案したところ、

 「参加希望者が15名位になったら、実施していいですよ。
  人件費もかかるので、それ以下だったら中止にして下さい。」

という返事だった。


正直、15名というのは、厳しい条件だ。

私は、普段は勉強会に参加しない生徒にも、

 「Y君を合格させるために、君も協力してくれ。」

と、頼んでみたところ、

 「そういうことなら、分りました。僕も来ます。」

と、安全圏にいる生徒も、既に推薦で合格を決めている生徒も、

快く応じてくれた。

友情っていうのは、美しいものだ。

わたしは、軽く感動した。


でも、参加希望者は、まだ8人だけ。

申し込み締め切りは、明日。


あと7人、名乗り出てきてくれ。