ひとり暮らしのために引っ越したのは
故郷(ふるさと)より星の少ない
街だったけれど さみしさの功名で
子供のときより 星を探す
大人になりました
ひとり暮らしを始めた街で出会い
あなたを 好きになった日の
太陽が 眩しかったことを
覚えています わたしを街と残して
去った一人のひとだけれども
歌いたいのです わたしに
空をくれた あなただったと
横たわってニュースで眺めたのは
爆撃で崩れる建物より
一斉に飛び立った鳥たち
中東の空に 不謹慎だと思ったけれど
その美しさは自在でした
街の上に見る わたしの好きな
群れたちと同じに
いつか今の患いの
メニエールという名のついた
めまいが消えて
ただしい動悸
自然な呼吸で
まっすぐに歩いてゆきたい
この街の
堤に舞うさくらを
海に向かって
それをイメージしながら
練習しています
そっと耐えられるほどに 少しずつ
自由律に 自由律に
神さまにいただいた 不自由さのなかで

