「羽那さんは彼氏はいないの?」と聞かれた。
はい、いませんよ。

「好きな人はいないの?」と聞かれた。
はい、それもいません。

「どのくらい(の期間)いないの?」
どうでしょ。
かれこれ…

ん?
なんでそんなにいろいろ聞かれるんだ?
意味わからん。

真面目な私は真面目に全部答えた。
別に恥ずかしいことでもないし。


「え?!彼にそんなこと聞かれたの?」
ええ、まあ…

「ねえ…羽那ちゃんのこと、ちょっと狙ってるんじゃないの?」
いやぁ…そんなことないでしょ。
まったくそんな風には見えませんでしたけど。

「それ、羽那ちゃんが鈍感なだけじゃなくて?」
え゙
まあ、それは否定しませんけど…
でも、私なんかに興味持つとも思えませんけど…

「羽那ちゃんは自己評価が低過ぎる!!」
あ…
すいません…

「謝らなくていいけど」
ごめんなさい…
なんか、怒られてるのかと思って…

「もし、付き合ってくれとか言われたらどうするの?」
えーっ?!

そんなの全く考えられないです。

考えたこともなかったし…


「じゃあ、今考えて!」
なんでよ。
でも…
んと…

私、遠距離恋愛と社内恋愛はもう二度と勘弁なんで…

仕事絡みはちょっと…


「そっか…なんか、良かった!」
良かった?

どうゆう意味ですか?


うむむむ…

わからん。

本当にわからん。

全部わからん…


けど、ま、いいか。