気持ちが少し落ちついてきたから書く。
全部書く。
残す。
記録。

彼の部屋で言い争いになった。
きっかけは些細なことだった…
と思う、たしか。
忘れた。

彼が引かなかった。
私も引かなかった。
怒鳴られたりするのは母親で慣れてるし。
結果、今までで一番激しい言い争いになってしまった。

私、コイツのこと嫌いかも!とか思ったし
別れてもいいや!と感情的にもなった。

もういい!
帰る!

そう言って帰ろうとしたら、ユージが私の手を強くつかんで来た。
痛い!離してよ!!
ユージは離さなかった。
そして…

え?!
マジか?
うそでしょ???

力任せにキスをされた。
痛い!
イヤだ!!

舌を入れてこようとした。
私は必死に歯を閉じてブロックした。
こんなキスは嫌いだ!
やめて!!

しかし、そんな言葉にも耳を貸さず
ユージはあろうことか…
その先に進もうとした。
しようとしやがった。

この状況で?
するわけねーだろ!
こんなんでしても気持ち良くねーよ!
濡れないよ!!

ユージが「やらせろよ!」と言った。
とても悲しかった。

最低!
本当に嫌いになっちゃうよ…
ユージが私の身体から手を放した。

犯されるかと思った。
力任せにされるのかと思った。
そんなの、犯罪だよ…

力任せ…
あの先輩のことを思い出した。
トラウマ。
本当にやめて…
あんな想いは二度とイヤだから…

ユージは無理矢理犯すとか、そこまではしなかった。
だけど、私はものすごく悲しい気持ちになってしまった。

もうここに居たくないと思った。
部屋を出ようと思って、ユージに背中を向けた。
今日は帰ろうと思った。
しばらく会いたくないかも…とすら思った。
その時だった…

ドン!!!

背中に衝撃が走り、私は吹っ飛んで崩れた。
な、なに?
一瞬、本当に何が何だかわからなかった。

ユージが、私の背中を蹴った…