「ねえ…そいつ、本当に彼氏なのかい?」
え?!
「それって、本当に付き合ってるの?」
ちょ、ちょっと…
付き合ってるに決まってるでしょ!
何言ってるのよ!
失礼な!!
正直言うと、グサっときた。
やっぱり、そう見えちゃうんだ…と。
フミさんのアドバイスがありがたい部分もあった。
でも…
核心を突かれたからか
これ以上ショックを受けたくないからか
わからないけど…
私はフミさんの意見をどうしても認めたくはなかった。
そして…私の新しい彼氏を、私の新しい恋愛を、私の再出発を否定するようなフミさんにだんだん腹が立ってきた。
私たちはちゃんと付き合ってますから!
ご心配なく!!
「わかんないけど、遊ばれてるんじゃないの?その千秋先輩だっけ?が言ってた通り、新人喰いされちゃってるんじゃないの?」
そんなことないってば!
あと、そんな言い方しないで!
やめて!!
連絡すれば、遅いけどちゃんと返って来るし。
職場でも二人切りになると、イチャイチャした感じにもなるし…
「羽那ちゃん、真面目だから。真面目だし、可愛いし。でも、ほら…なんて言うか…こいつなら簡単にやれ…ごにょごにょ…とか思われたんじゃないの?」
そんなこと言わないで!
なんでそんなこと言うのよ!
ひどい!!
「ごめん。でもさ…自分の大好きだった元カノが、そんな男に騙されて遊ばれてたら悔しいんだよ…」
そんな感じのことを言ってくれたけど
私は無視して、ワタナベさんのことをかばいだした。
そんな人じゃない!
フミさんのほうが間違ってると思う。
彼に会ったことないし、ちゃんと判断なんて出来ないよね!
とか。
言い争いになってしまった…