こんばんは。
金曜日の夜、みなさんいかがお過ごしですか?

GW前、三井記念美術館へホノルル美術館所蔵の「北斎展」に行って来ました。2010年に葛飾北斎(1760-1849)生誕250周年を迎えたということで、これを祝した展覧会だそうです。

$Shinobuの歩むみち♪

みなさんご存知「冨嶽三十六景 凱風快晴」1830-1832年頃
この錦絵が展示されていた部屋にはこの作品1点のみでしたが、やはり存在感がありました。

その他、揃物の錦絵は「諸国名橋奇覧」、「諸国瀧廻り」、「琉球八景」、「詩哥写真鏡」、「百人一首うばがゑとき」などがありました。
琉球を訪れたことのない北斎が、ある報告書の挿絵を参考にして描かれたと思われる「琉球八景」や、和漢の歌人や詩人の故事や文学作品を題材として描かれ、中国の雰囲気が漂う「詩哥写真鏡」などは、「異国」の雰囲気が全体に漂っていて、他の作品との違いを楽しむことができました。



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「鷹」1835-1836年頃
これは、団扇用に作られた錦絵ですが、こんな団扇カッコよすぎます。



北斎の描く植物や鳥、魚なども私はとても好きです。

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「牡丹に蝶」1833-1835年頃 
これは後期(5/15-6/17)に展示予定のようです。


肉筆画も前期後期合わせて3点ほど出ます。前期に出ていた「蔬菜(そさい)に撫子図」1818-1830頃は、蓮根、なす、独活、わさびに一輪の撫子が添えられている絵ですが、それはそれは、野菜や花の今採れたばかりのみずみずしさが200年ほど経った今でも、伝わって来ます。


北斎が勝川春章(1726-1793)の弟子の頃、最初の号として名乗った「春朗」時代の作品も見ることができました。勝川派の得意とした役者絵の作品ですが、上手ではないです。歌舞伎役者がカッコよくないですし、北斎の個性もここにはありません。展覧会を通して、画業70年、ここからいかにして北斎が独自の作品を作っていったのかを見るのもおもしろいと思います。

初めて実物を見る作品ばかりで、サイズ感や色彩、発色などなどやはり本物を目の前にできる幸せを感じました。特に雲母(キラ)を使った作品は、実際にキラキラ光るのを自分の目で確認したいですよね。
今回も、ギューーーーっと心を引き込まれていく作品がいつくもありました。

作品総数170点、みなさんもぜひ!



三井記念美術館
ホノルル美術館所蔵「北斎展」
葛飾北斎生誕250周年記念
前期:4/14-5/13 後期:5/15-6/17

画像はいずれも美術館公式サイトより。


shinobu♪