3月6日は大尉殿の誕生日である。
心の沈んでいる時、脱オタクを試そうとしている時以外は、常に毎年その時期になると意識に置いていた。
しかし、3月というのはほぼ例外なく忙しくて、まだ初旬だと思っていると、本当にあっという間に過ぎてしまう。
今年は特に考え事が沢山あった。
回顧をしたのである。
義の国のことや、世界の秘密、自分が過去に経験したことや聞いた話を線で結び付けて、仮説を組み立て……謎を解いた。
その回顧の中で、様々な光景が浮かんだけれども、その内の一つを絵に描き起こしてみたのが下のもの。
弦楽器は三角形であるべきなのかどうか悩んだのだが、違う形にしてしまうと改変ではないかと思い、これに落ち着いた。
観客の頭がツインテールなのはこだわり。
いつかあったような風景であり、幻想の中にしかないような図でもある。
ところで3月6日が何の日なのか調べては、しっくりこない思いでいたが、多摩郡ができた日が3月6日だという。
冗談ではなしに、建国記念日だったわけだ。
描いている内に、一つの絵の中には表しきれないものが他にも出てきてしまった。
下らない話であるが、そういうネタ程、自分は盛り上がってしまう。
それで、描いたのが下の絵だ。
カセットのA面とB面のようなものである。
こちらは大尉殿でなくて、マイヨさんというわけ。
かまとと、というが、それを素でかます奴も実際いるものだ。
山の手の人は、世間知らずなのである。
魚は食べられるのに、練り物が嫌いな人がいたが、かまぼこの原料は魚(とと)だ。
加工してあるだけで別に良い。
絵(漫画、イラスト)を描くのは楽しいし、一目置いている人や仲の良い人に好評だと、何だかとても嬉しい。
また何か描きたいと思う。
悪役にされがちな、ソ連、またはロシアを極力、いい役に描いたドラグナーは貴重な存在だと思う。
自分もそれに敬意を表してロシアを応援する。
三月から、それは変わっていない。