パプア事件と南国の離島について | 箱庭の空

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小さな世界。

パプアニューギニア島のボイアナイ村というところで起こったUFO目撃事件で、以下のリンクに書かれているようなものがある。

 

まず、確かにUFO目撃ラッシュがあって、そのそれぞれの目撃情報も信頼に足るものなのかもしれないが、UFOの形状、大きさ、発する光の色などが違いすぎる。

総合して同じものを見ているとは思えない。

一度ごとに違った仕様の宇宙船で来訪する理由も分からない。

 

パプアというと、自分はこのアニメ(漫画)を思い出す。

「南国少年パプワくん」。

やおい漫画の系譜を引いているが、独特だと評される柴田亜美さんワールドの一つである。

犬のチャッピーもパプワくんも濃ゆくて掴みどころのない性格だ。んばば。

主人公のシンタローはかわいそうだと思う。

「ながされて藍蘭島」や「ぬきたし」(略称)とは違って、待ち受けていたのはこういう人達、環境なのだ。

(両作品を未見未読のまま、印象で、知ったようなことを書いているので、嫌な気持ちがしたらすみません。)

 

網タイツを穿いた鯛とか、ショウジョウバエの兄妹やら何だか気持ち悪いキャラクターが多かった。

あと各地方を露骨にモデルにしたキャラが出てくるのも特色で、中でも東北ミヤギをよく覚えている(格好をつけているが、時々方言が出るというような)。

何故か南国にそれらが集まっている。

 

自分は、昔は離島の一つとして認識された温暖な地域にいたことがある。

漁業をやっていて鰹がおいしいという話で、私は鰹節を沢山食べた。

ビニールハウスの中でピーマンが育てられていた。

南国というには緯度が高いかもしれないが、変わった人がいっぱいいて、例えば、ふりかけをそのまま口に注いで食べている下級生などがいた。

これを見た私の母は衝撃を受けていた。

そうではあるが、同時に、人に対してやさしく、外からの人への寛容性もある所だった。

 

また、当時はよく分かっていなかったが、その島をお遍路さんが回る。

あれは自省というか懺悔というかそういうものだと思う。

強引かもしれないが、ボイアナイという村は宣教師の方がいて割と地元の人も帰依している風に読める。

そういうところの宗教観は、私がいたところ同様、独特になるように感じる。

南国の離島には、癒しを求める人、ちょっと変わった人が集まってくるのだ。

 

参考までに、「パプワくん」のOPテーマと、後期EDテーマを貼る。

 

本編や登場キャラに合わないぐらい、のどかで優しい南国の風情を綴った歌詞だ。

心のどこかで、南国はこうあるだろうと期待するものなのだろうし、そういう所で、心を洗おう、癒そうと考える人もいるのだろうとか。

明るく、前向き。

 

憶えていた以上に良い歌詞だったので、聴き入ってしまった。

南海の孤島と人生の振り返り。

「えのぐ」の曲「Magic」にも雰囲気が似ている。

 

外国の人(白人さん)はどう思っているか断定はできないが、ゴーギャンのタヒチの絵などがあるのでそれに近いものはあるのではないかと。

ボイアナイ村のように宣教師の人が入っていくのもそんなイメージと無関係ではないように思う。

一応、日本の人の創作ではあるが、蒼き鷹ことマイヨさんも、そういう場所で激戦と反省をしたことになっている。

地上に現れたバーン=バニングスは、漁師さんに保護されうなだれて丸まりうずくまっていた(その後すぐ、船ごとぶち壊しているが)。

 

太いアナコンダで縄跳びをしたり、アマゾン原産のピラニアと泳いだり、豪快で生命力に溢れるこの歌が最も作品の内容には合っている。

椰子の木とサバイバル。

「海の見える駅」の写真には椰子の木(……しゅろかも)が見える。