『鎌倉殿の十三人』〜後追いコラム その100 | nettyzeroのブログ

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『鎌倉殿の13人』~後追いコラム その100

第24回 変わらぬ人

今回は・・・雑感。

 

 善児(梶原善)またやってくれましたね。ネットもざわついてますが、オープニングで善児が出てくると血の匂いがしますねぇ。でも、まさか蒲殿(源範頼:迫田孝也)が瞬殺されるとは・・・。善児の凄腕が光りますね。小さな女の子はさすがに殺めませんでしたが、この女の子が架空の人物としてこれからも登場する。配役も発表済みだ。鶴丸が泰時(坂田健太郎)の側仕えになっていたように。善児の英才教育を受けて、凄腕の女刺客になっちゃったりして(笑)。

 

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 範頼に関しては、その92で書きましたが、ドラマの中では修禅寺で殺される設定になっていましたね。まるで、二代将軍頼家(金子大地)が修禅寺に幽閉され、刺客によって暗殺される前振りのようにも感じました。まさか、また善児が・・・という思いも。

 

鎌倉殿の13人:最期まで“いい人すぎた”範頼 変わらぬ聖人ぶりと衝撃的な死 悲しみは深く「蒲殿ぉ~泣」 - MANTANWEB(まんたんウェブ)

(物音も立てずに二人を殺し、範頼も一撃で命を奪う善児)

 

 頼朝(大泉洋)は、梶原景時(中村獅童)に範頼の殺害を命じる。これも後々への壮大な前振りのような気がしてます。頼朝亡き後、景時は御家人たちから糾弾され、頼家からそのことを聞かされた景時は、自領の相模国一ノ宮(神奈川県高座郡寒川町)に退いた後、上洛せんとしたところを討たれる。これまでもドラマの中では、御家人の輪の中に入ろうとしない景時が描かれていたが、そうしたことも御家人から糾弾され、没落していく景時につながる前振りと言える。ここでも善児が出てくるかも。伊東祐親(浅野和之)の下から景時に臣従することになった善児が主人景時を手に掛ける・・・・みたいな。

 

 次回第25回『天が望んだ男』ではいよいよ頼朝がこの世を去る・・・はず(笑)。どのように描かれるのかが、今から楽しみだが、頼朝の死については、謎が多い。その原因は、鎌倉幕府の半公的記録である『吾妻鏡』にその死の記録がないことだ。京の貴族の日記等々で頼朝の死を伝えるものはあるが、いずれも伝聞的要素を拭うことはできない。北条寄りの人物が編纂したと言われる『鏡』だが、頼朝の死を間近に見聞きしていたであろう『鏡』にその記事がないのは本当に残念だ。

 

鎌倉殿の13人:そんなコントみたいな理由で? “天に守られた”頼朝 視聴者も「スゴい天運」 - MANTANWEB(まんたんウェブ)

 

 『鏡』は時々編纂者の意図で記事が欠落することがある。それゆえに頼朝の死にも”何か”があるのではという憶測が生じることになる。病死説、暗殺説、亡霊説など様々だ。家臣が架けた橋の供養に出かけた帰りに落馬したことが原因で頼朝は死んだと『鏡』は記すが、武家の棟梁が馬から落ちるとは、軽々には考えられない。馬から落ちる”何か”があったのだと私は勝手に考えている。その”何か”をどう描くのか?三谷幸喜の腕の見せ所だ。次回もおそらくは神回となるだろう・・・なってほしい!!