『N.Y.殺人捜査線』

N.Y.市警に実在した伝説的刑事、ボウ・ディートルの自伝を元に映画化された作品。

たとえ幼なじみでもマフィアと刑事が親しくしてたらマズイわな。汚職を疑われるのは仕方がないでしょ。とはいえFBIの脅しにも屈せず、友情を貫こうとする主人公の姿は素直にカッコ良かった。

作品としての出来は、なんとなく中途半端な感じ。もうちょっと主人公の生い立ちとか掘り下げてもよかったのね。「俺の住んでいたところでは脅すために暴力を振るってた。そういうのがイヤで警察官になった」と刑事になった理由を語ってるが、いまいちピンとこないんだよね。暴力を憎んでるわりには暴力ふるいまくってたしなぁ。犯罪者相手とはいえ、暴力をふるう事に主人公は矛盾を感じなかったんだろうかね？