職場の送迎会に
行った時の話。
人付き合いや
飲み会といった類の集会が
大嫌いな俺。
今回は送別される側だが
どの立場であれ、上の奴にいらん気を遣ったり
無理やり朝まで飲まされるのは御免なのだ!
思えば就職して数年。
ずっと心の中で職場の飲み会は
何かと戦争している気分だった。
しかしそれもこれが最後!
「これで最後だ!必ず生きて帰ってくる!」
と自分に言い聞かせて出発する。
最早Ipodだけが
俺の心のよりどころ、
何で送られる側なのに
こんなに気を遣わねばならんのだ!
いよいよ
目的地の駅に着く。
「はぁ、もう帰ろうかな
(;′Д`)」
すると駅で職場の後輩さんと
ばったり会う。
何でも駅から目的地までの
各ポイントで何人かで誘導係を
しているとのこと。
この寒い中よくやるよ。
いや、騙されんぞ!
これは俺の逃亡を防ぎ
酒の集中砲火をあびせる為の
罠にちがいない!
いよいよ腹をくくるしかない
しまった!ウコンの力を忘れてしまった。
いくら俺とはいえ
酒の席でIpodを効き続けるわけにも
いかんし。
万事休す!
どうする俺(゚△゚;・・・!!
もうトイレにでも籠ろうかww
しかし今回ばかりは
違ったみたいだ。
無理な煽りはないし、
好き勝手出来るし、
何というかゲストとして、
しっかりともてなしてくれている。
いつもこういう会合では
相手をもてなすばかりだったが
今度はとんだサプライズ!
いつも俺から
時間と平穏ばかり盗みやがって。
今度こそ無事に生きて帰ってくるはずが
俺は最後にとんでもないミスを犯してしまった。
最後の最後で
奴らに俺の心は
盗まれてしまった!
奴らルパンもびっくりの大泥棒だったよ。
負けだ!完全に俺の負けだ!
こうして数年に及ぶ俺と職場の数年戦争は
終了寸前の見事な盗み技で終幕を迎える事となった。
まあ色々あったが
終わりよければ全てよし!
いい思い出だったという事で
この借りは必ず返す!
いつか奴らの心をこぞって
かっさらってやる!
それまではしばしの別れという事で
数年間、本当にありがとうございました!