おとといの2月1日はさらの一周忌でしたが、実はもうひとつの大切な命が旅立った日でもありました。

私の新潟に住む大好きな友人の愛犬がその日の朝、旅立ったのでした。

 

彼女とはある仕事コミュニテイー関係のセミナーで出会ったのですが、出会ったその日からまるで初めて会ったとは思えず、まるで前世から知っていたかのような佇まいでした。

話をするうちに、驚くほど私との共通点が多く、通ってた学校が似たようなミッションスクールだったり親、親戚関係の仕事やら、考えてることやら現在の境遇やら、とにかく彼女が愛犬家であることすらこの時点で知らなくても尚十分に似通った点が多すぎでした。

 

彼女のキャラといったら、まったく日本人とはかけ離れていて、つまらない常識にはとらわれず、自分を尊重しそして他人の個性を認め、自分の家族や身の回りというよりも、もっと動物、自然と、大きなスケールの愛情を抱えたグローバルな人で、私はまるっきり彼女のことを大好きになってしまいました。

私と同じく子供はおらず、ダーリンはカナダ人です。

時にはこんな贈り物を新潟から送ってくれたりもしました。

彼女が大変な愛犬家というのは知り合ってからしばらくしてからわかったのですが、あの福島の大地震の際に被災犬、大型犬を二人とニャンコちゃん二人を彼女は引き取っていたのです。今回のJ君はガス殺予定の前日のことだったそうです。

 

新年に話した時には愛犬J君が調子悪いなんて話は一言も出なかったのに、その後はちょっとご無沙汰してて、10日後のこと…。

J君が急に調子を崩して病院に行ったところ、急性白血病と肺炎、を発症してて、長くてあと1か月と言われたということでもう肺は真っ白だし安楽死を考えた方が良いと言われたということで、あまりに急なことで彼女は動揺しているし、私はまったく信じられず二人でオタオタとまるで役にたたないやりとりをしていました。

 

彼女は仕事で1日忙しいのにかかわらず、入院先の病院を頻繁に訪れていたけど、手の打ちようがないということで、二人の意見は共通してセカンドオピニオンということになり、私もネットで必死にググりました。一つ良い所をみつけたところがどうやら同じ所らしく、なんと奇跡的にその血液専門医というのが彼女の家から車で15分だということがわかり、大雪の中彼女はJ君を助手席に乗せ連れて行ったのです。

最初の病院の酸素室から出しての移動だったのでうまくいくのかヒヤヒヤしていたのですけど、無事にセカンドの病院へ転院です。

 

そこで、どの薬が効くのか先生の手探りが始まると共に、10日間食事を拒んでいたJ君に先生が栄養スープを与えてくれて、それを4口舐めました。加えて選んだ薬が大当たり!輸血もして、ご飯をモリモリと食べて立ち上がるまでになりました。

本当に奇跡って起こるんだと大喜びしました。

私ももう、キャーーーー!と言って家中を走り回りたいような気分でした。

退院までいきました!ずっとお家で彼女が皮下注してゆっくり過ごせたのに、28日、二度目の輸血が有効に働かず、彼女のダーリンが4日に来日するまでなんとかもたせようと三回目の輸血をしたのに、結局さらと同じ2月1日の朝に虹の橋へと旅立ったのです。

 

お骨になったJ君を彼女が抱っこして車から降りた時、彼女のお父様が、J君を抱っこしているように見えたと言ったということです。

J君の顔、しっぽがハッキリと見えたと。そういうこともあるんだなと思いました。

 

今はどこにいても何をしていても涙が止まらない。1年前のちーちゃんの気持ちが今ハッキリ本当に理解できたと言ってます。

愛犬の命日が同じなんてまた驚いているけど、もう体は楽になれたし、49日までもまだだけどうちのこぶさらと一緒にほかのお友達とも皆で仲良く過ごしてくれると信じています。