前回では咳がちょっと出すぎちゃってというお話をさらに代筆してもらったと思うんですけど、今日は今日で、お鼻が利尿剤のお蔭でガビガビになっています。
あれから私が「不思議のメダイ」というさらの為のネックレスを作りまして、すぐに咳は出なくなり、快調な日々が続いていたんですよ
ちなみにネックレスはね、短すぎて…ただのお守りになってしまったのね。
さらはこの日の朝もパクパク完食、朝食の後は気に入りのピッピさん(小さな鳥)のぬいぐるみを私のところへ持ってきて、遊んでちょうだいね!とやる気満々でした。
こんないつもの日常、ところがこの日から4日間、この小さな体のさらがまさか大冒険をしなくてはいけないことになろうとは…
この日(木曜日)の夕方7時ごろ、その日の夕食の支度をしているとさらが3回、この世の声とは思えない断末魔のような鳴き声を3回発し、これはもう「心因性のものか、その他気管支由来?」などと考えている場合でもなく、ちょうど旦那君が仕事から戻ってきてすぐだったので、調理の火の後始末だけして、かかりつけ先生の元いらした近所の動物病院の時間外に電話をいれ、10分後には病院に到着していました。救急車並みの素早さです!
さらはというと、先ほどのあの声は幻聴でしたか?というほどケロっとなんともなくなっており、でも先生は念のためレントゲンを。
ちょっと白くモヤっとしてるかな?ということだったけど、利尿剤を1本注射、とりあえずいつもの薬を飲ませて様子をみましょうなんて話をしているうちに、急に咳が出てきて呼吸がありえないほどの速さになってきました。
↑ 写真は今日のさらです。
先生は慌てて、これはお家には返せないし、もうこの病院は夜間誰もいないから夜間救急へ運んでくださいということになり、酸素ボンベを車の後部座席へ乗せて車で30分の夜間救急動物救命センターへと車を走らせたんです。
さらの呼吸はハァハァどころではなく、酸素マスクを押しのけてハハハハハハハの速さです。
到着すると木曜日ということもあったのか(うちのほうの動物病院が木曜休みが多くて)、昼間我慢してた子が一斉に来ました!的光景が繰り広げられてまして…。もう、悪い夢なら醒めてくれと苦しがるさらを抱いて中に入りました。
さすが苦しがってるさらは即、高酸素室にお通しとなりましたけど、ヒトは車中でお待ちくださいということ。
さらを一目見て先生は「あーー、これはぁーー」とおっしゃってました。私は絶望的な気分になりましたけどね、さらは既に酸素室に入っているので一先ず良しと。
やっと深夜12時前に呼ばれ、受付表に緊急連絡先に自分のスマホNOを書いてる時、何故かこんなひどい症状なのに、文字を書いてる瞬間
「ダイジョウブ コンカイハ タブン デンワハ カカッテコナイ」と思いました。
今思えば、センターまで運んでいる時の苦しみ方は、先住犬のこうちゃんを同じく閉鎖不全で亡くした時よりひどかったかもしれないというのにです。
やはり連絡は来ませんでした。
旦那君仕事を午前中休み、二人で早朝に夜間救急センターへ。
あれからレントゲンをとってくださったようで、朝行ってみると昨夜のレントゲン時の肺は真っ白になっていて、先生も明らかな肺水腫だということでした。
4月に一度発症したから7カ月が経過していたのでした。
朝6時に閉まる救急センター。近所の病院の開くのは8時ですからその間はきのう借りた酸素ボンベだけ?とさすがにピンチ感が足元まで襲ってきましたけど、夜間の先生が病院へつなぐギリギリまで預かってくださいました。
生きている可愛い大切なさらと再会できました!ケロっとしてました。先生と看護師さんが一晩中自動装置で強心剤と利尿剤で処置をしてみていてくださったようです。
さらは以前より、薬に対する感応性が高く、すぐに良い方へ反応する仔でした。それにしても酸素室から出す時、夕べは慌ててて洋服を着せるとかそんなことはしてなかったし、裸ん坊の可愛いさらを抱っこすると、ワンタンみたいにトゥルン!としていて、落としそうで怖かったです。
先生は「こういう、何回も肺水腫をクリアする仔って、意外とそのあとも平気でクリアして案外長く大丈夫な仔が多いね。逆に初回であっけなく亡くなる仔もいるけどね」とお話しされてました。
うちの先住犬も初回で、病院に運ぶやいなや、まるで坂を転がり落ちるように亡くなったので、そうなのかー、と思いました。
まぁ、それにしても先生は何回こういう場に立ち会ったでしょう。頭が下がります。
近所の病院があくまで時間が少しあったので、緊急時のこととか、こういう状態を導きやすい普段の行動の注意などたくさんお話しが聞けてためになりました。
↑ きょうのさら
近所の病院に戻り、入院となり処置をすることに。
今、うちには車が一台しかないので、本当に発作の発症が旦那君いる時で助かりました。
しかもあの鳴き声を挙げた、事の始まりは旦那君の帰宅を待ってのこと。
先日ちょうど近所の人と、タクシーを呼んだのに犬がいると言ったら拒否されたという話を聞いたばかりで、「えーーー、それダメでしょちょっとーーー」なんて言ったのをありありと覚えていたので、本当に絶妙なタイミングだったと思います。
5分早かったら多分タクシー会社に電話を入れてたでしょう。まぁ、それならそれでバッグに隠すとかね、やったと思いますが。
夜間救急も開いていてラッキー(19日は休みだったみたいだし、たまに急にお休みになるみたいで、休みになってたら、どうなってたか考えると胃が痛くなります)。
しかもベテランの先生でした!バイトの若いドクターじゃないかと車の中で不安で吐きそうになっていたのに、これもラッキーでした。
金曜日の説明では治療をしてみて様子を見、良しとなったら酸素装置を切り、下界に慣らす。そのあと、自動点滴措置をオフにし、通常時の薬の経口投与に移すので、大体目安として月曜の退院ということ。
土曜日にお見舞いに行くと、とても穏やかな顔をしていたのですが、二人で「じゃ頑張るんだよ」と部屋を出る時になったら、
「エッ!まさか、このさらを置いていくっていうワケ」と目が逆三角形になり、里心がつくとまずいぞと、そそくさと出てきました。
これからは家に酸素室があったほうがいいだろうということになり、楽天でポチりました。
酸素濃縮器とMサイズのお部屋です。
土曜にポチり翌日日曜午前中には、もう届けていただけました。amazonじゃないんだけど、すごいな!
感激していたら、お昼過ぎ病院から電話
さらがご飯も食べなければ水も飲まないということです。
この仔は場所が変わると食事をしなくなる仔で、私たちと旅行の時は大丈夫なのだけど、避妊手術の時も同じく、病院から引き取ってくださいと電話がかかってきてたのです。
脱水では心臓病どころの騒ぎではありませんから、治療の予定を短縮していきなり下界に出すことになりました
日曜日さら帰宅となりました。看護師さんからさらを受け取った時のさら嬢の
「フ、私の勝ちね」的顔って何なんでしょう
帰宅すると、さらはモリモリといつもの手作りのご飯を詰め込み、水をまるで会社がひけた後のとりあえずビール的勢いでガホガホ飲み、いつも警備している家中を満足気に歩き回り、自由の身になったのを確認しているようでした。
「さぁ、もういい?先生に油断しないように言われてるからね」
酸素室と酸素濃縮器を早く届けて下さってありがとう!と天に感謝し、さらを酸素室に入れると今度は
「出しなさい」との命令。無視してると、ビニールにバンバンに顔を張り付けて頭突きでファスナーを開けるかの勢い。
まるでストッキングを被った銀行強盗みたいな顔に
なので、まだ酸素室には入ってません。
そんなこんなの木曜日からの4日の様子でした。夜間の病院と近所の病院間の移送などあまりうれしくないケースとなりましが。
ジャスミンという循環器専門病院での手術という方法もあります。
今回かかったお金は、時間外治療や夜間救急の入院、治療、近所病院の入院2泊、プラス在宅酸素室の購入などなどで、ざっとみて20万かかっています。保険に入っている方はもうちょっと安くなるのではないかな、うちは入ってませんでした
酸素の色々はレンタルもありますよ
器種にもよりますが、5か月以上レンタルするなら、買ってしまった方が安くつくかもです。
うちは一番ミニのタイプにしましたが、小さ過ぎるようなら車用にまわし、もっと大きなのにするかもです。
ヒト用にも酸素補給に使えます。
ペット用 酸素室用ゲージ Mサイズ
16,179円
楽天 |
嗚呼、それにしても動物用の医療保険に入っておけば治療費は出たのでしょうかね?
うちの来月のボーナスが右から左へサヨーナラー
しかし可愛いさらには代えられません。
さらは退院してきてから一回も咳が出ず、落ち着いていますけど、呼吸は安定していないので見守りが肝心となります。
表情も見ていただいてわかるように、リラックスできてません。
なんだか不穏なムードを漂わせています。あの晩の痛みが大きなトラウマを与えてしまったのではないかと、旦那君と話してて二人でションボリしてしまいます。
薬の回数(回数は4回へ)と量も増えました。
強心剤の点滴効果なのかと先生がおっしゃってましたが、腎臓の数値がググっと良い数値(平均値真ん中)になりました。
でも、今こうして普通にいつも通りさらが家の中にいてくれるのは、本当に奇跡な気がします。
パソコンに向かってても後ろを見ると生きたさらがいます。
これからも大事に毎日をおくっていきます。
闘病しているのですが、闘病生活とは言いたくないです。せっかくのあの子の人生(犬生か)が闘病生活なんて言われるのは嫌だし、あの子の人生は闘病生活だったのかとそんなこと思うのは嫌です。
あとどれくらい生きられるかとか、そんなものも意味ありません。
私の実弟が亡くなった時も、あと長くて3年と言われたのに、その後、彼は15年も頑張ったのです。しかも大きな仕事をしながら。
だからそんなもの知るのは意味がないんです。あと1カ月と言われても翌日急変する仔もいるだろうし、半年大丈夫なこともあるでしょう。
発作が起きれば予後は悪いというのは皆がみんなに当てはまることでもないと思います。
そんなことは宇宙にまかせて、今日を生きるだけです。
※ 最初にさらが3回大声で鳴いたと書きましたが、通常この病気でそんな大げさな痛みはないそうです。
夜間の先生も近所の先生もそんな話は聞いたことがないとおっしゃってました。
いつも通っている主治医の先生のお話しでは、多分心臓をつっている糸が切れたタイミングかもしれませんね、ということですので、皆さまはあまりご心配なさらずね!先住犬も一度もそんな声はあげませんでした。
小型犬は多かれ少なかれ、心臓に不安を抱える子は多いし、晩年になれば心臓肥大の仔も多いです。
人間だって病気を持っているヒトはいっぱいいますよね。その方たちの人生だって闘病人生ではなく、
「病気を持っている人の普通の人生」です。
みんな何かを抱えてるし、もっと言えば、病気を持ってる仔、持っていない仔、そして私も、これを読んでるあなたも、一度は死んでみないといけない。死とは生の延長線上にあるもの。なんかごめんなさいね偉そうに。でもそうでしょ?
さらの病気は切ない。いつ何が起こるかわからないのは考えれば考えるほどやりきれないし、誰かに対して怒りをぶつけたくもなる。
正直私も夜が怖いです。
毎晩、すぐに出られるように、着替えをダイニングチェアに置いてから寝てます。夫婦そろってお酒を飲むということもありません。
思い通りにいかなくてもそれでも平常心で忍耐の心をもって小さなことでも感謝して生きていくというドリル帳を神様から与えられたと思っています。すごく難しいし、短気な自分には正直ホントに苦手な分野です
それに何より、さらは一生懸命ちいさな体で薬をいっぱい飲んでダルいと思うのに、その日その日をお茶目に頑張ってる。
私もどんなにダメダメな時もさらにだけは大きなあったかい気持ちで接することができるように、心を強くしていきます。
もうちょっと頑張ればクリスマス
それを越えられれば3月11日はさらのバースデーなので、1日1日を神様から与えられたご褒美と思って…
皆様、お忙しいのに長文にお付き合いいただいて、本当にありがとう
寒さも本番になってきましたので、どうぞお風邪など召されませぬよう、温かくしてお過ごしくださいね。
そして皆さまのお家のワンチャンも平穏な幸せが続きますように
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今回のさらの治療費の為にも、どうかビットコインが上がってくれますように…