帰り道をトボトボ。

あっ、タバコ切れそうやん。

コンビニ寄って帰るか。
コンビニ前に到着。

自動ドアから見た顔が。
『ども、お疲れさまです。今帰りですか?』

ん、確か同期の男の子で、若い同期の飲み会でちょっとしゃべったっけ。
クソつまんなくて、しこたま飲んでしこたま酔っ払ったっけなあ。

『君も帰り道かい?』

名前なんてもちろんでてきませんよ、クソつまんなかったからね。

なのに彼は

『熱男さんも家この辺なんですか?』



ありゃ、この子僕の名前覚えてるじゃん。





イラっイラっイラっーーーーーー



何で覚えてんねん。覚えてないオレが失礼な奴みたいになったじゃねえかん。

てめえ、コラっ。


とりあえず、冷静に、

『ぼくんちあっちやねん。』

君の視線から君んちが反対であるのは分かってるんだよ、ふふ。


『あっ、僕も同じ方向っす、途中まで一緒に帰りましょうよ。』


ミスったーーー、失礼な人間熱男継続やん。


『じゃあ、一緒に帰ろうかい』


ん~、その後はよく覚えてません。名前忘れてることに気付かれないように、キャバクラネタでもしゃべっていたはず。



あんな笑顔の少年に名前覚えてもらってながら、苛立った自分が恥ずかしい。



ごめんよ、タナカくん。

たぶん、違うな。