その日私が朝起きると、
いつもは朝の遅い 宮川君が
その日は なぜか 朝の7時だというのに
すでにスエードのクツを履き
シルクのスーツを着て
下宿先のおばさんの
中田さんが作ってくれた スクランブルエッグを
口に急いで 運んでいた。
なんだか 不思議なこともあるのだなと
少し感心していると、
私がおきてきたことに かれは 気がついた。
どうやら 急いで食事を終えた 宮川くんは
いつもの 習慣で 舶来品の タバコをのみながら
煙が目に入るのを嫌がって
いつもの癖で目を細めながら、
珈琲を飲んでいた。
「どうしたんだね 宮川くん 今日はずいぶんと 早いじゃないか」
「あぁ、 置塩くん。起きてきたのかい。ずいぶんと朝が早いじゃないか」
「なにをいっているのか 私はいつも この時間におきているのだ」
「あぁ そうかい」
そんな ありきたりな 会話をした後、 宮川君はおもむろに 一つのアクセサリーを取り出して、
私にこんな質問を投げかけた。
「置塩くん 僕は昨日 図書館からの帰りに、 道っぱたで こんなイヤリングを見つけたのだが、
この持ち主が どんな人間なのか わかるかい?」
そんな 質問をされて私は なんだろうかと 不思議に思う。
「うーん イヤリングをしているのだから 女性だろう。
あと、 うーん それ以外に分かることなんてないよ」
「そうかい 僕にはもっとあるぜ、
きっとこの女性は 以前 非常に裕福な知人がいたのさ。
その 知人と付き合っているときは このイヤリングの持ち主の羽振りも良かったんだろうけど、
今現在は落ちぶれて 持っているお金は少ないよ。
あと とっても手先が器用で、 ただ 集中力はないね。
この イヤリングをもらった時は たぶん結婚していたんだろうけれど
今はきっと 離婚をしているよ。」
「どうして そんなことまでわかるんだい」
「いやー 簡単なことなのさ。 このイヤリングをちょっと観察していれば こんなことは
簡単に思いつくことなのさ。」
「ところで 置塩くん 今日の 東京日日新聞の投稿欄に どうやらこのイヤリングの持ち主が
投稿しているらしいんだ。 住所も書いてある。 私の考えが当たっているかどうか、
一緒に 行ってみるかい。 落し物を返しにさ。」
「あぁ いいよ」
そんな 風に返事したものの 私は 宮川くんの いうことを全く信用していない。
一つのイヤリングから そんなものが 分かるものか。
「目黒駅に 10時だ。 汽車のチケットは もうとってあるから 2人分。一緒に行こう」
「あぁ 」
とだけいって 私は彼とともに 下宿先を後にした。
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