測定できないものはコントロールできない
ここ最近、上場企業がROEを高めようと様々な努力をするようになった。
その背景には、「伊藤レポート」があると言われている。
「伊藤レポート」を書いた伊藤邦雄先生は、ゼミの恩師だ。
彼の財務会計・企業経営のゼミでは様々なことを学んだが、
そのほとんどは残念ながら覚えていない。
でも今でもはっきりと覚えていることがある。
それは、
「測定できないものはコントロールできない」
この言葉だ。
会計や利益というのは、きわめてあいまいだ。
減価償却をどう設定するか。
時価評価なのか、それともxx評価なのか。
どの方法を使うかで、ある程度利益額というのは合法的に変動させることができる。
じゃあ、そんな会計数値は意味がないかというと、そんなことはない。
なぜならば、会計以外に企業業績を数字で明確に示す方法はないからだ。
企業は経営者や従業員だけでなく、取引先、お客様、株主様、銀行、
様々なステークホルダーがからむ。
その人たちに、「利益」という名で一個の明快な測定結果数値をもたらすことができる。
それが会計の意味だ。
もしこの測定結果がなければ、
企業活動を正しくコントロールすることはできないだろう。
原価を下げる努力、
効率を上げる努力、
たくさん売る努力。
様々な努力を適切に評価できないから、
従業員たちはやる気を失い、
結果として会社はコントロールできない。
測定できないものはコントロールできないんだ。
・・・とここまで書いていて、今日の本題。
それは、教育はもっと測定されるべきだ、ということ。
教育は教えるビジネスではなくやる気を引き出すビジネスだ。
学ぶ人たちの目がきらきらして初めて意味がある。
そうしたことをこのブログで書いてきたけれど、
「やる気を引き出す」
「目がきらきら」
これをコントロールする、
つまり
もっともっとたくさんの人を
「やる気を引き出す」
「目をきらきらさせる」
そうしたいのなら、測定すべきなんだ。
でも、教育は難しい。
企業経営を測定する以上に、やる気やきらきらは測定することが難しい。
どうすればいいんだろう???
と思っていたときにこの本と出会った。
「学力」の経済学

教育経済学者の中室先生は、教育を明快に数字で示してくれる。
少人数学級〞には効果があるのか?
いい先生〞とはどんな先生なのか?
そもそも、〝勉強〞は本当にそんなに大切なのか?
これは教育に携わる全ての人が読むべき一冊だと僕は思う。
(献本御礼)
その背景には、「伊藤レポート」があると言われている。
「伊藤レポート」を書いた伊藤邦雄先生は、ゼミの恩師だ。
彼の財務会計・企業経営のゼミでは様々なことを学んだが、
そのほとんどは残念ながら覚えていない。
でも今でもはっきりと覚えていることがある。
それは、
「測定できないものはコントロールできない」
この言葉だ。
会計や利益というのは、きわめてあいまいだ。
減価償却をどう設定するか。
時価評価なのか、それともxx評価なのか。
どの方法を使うかで、ある程度利益額というのは合法的に変動させることができる。
じゃあ、そんな会計数値は意味がないかというと、そんなことはない。
なぜならば、会計以外に企業業績を数字で明確に示す方法はないからだ。
企業は経営者や従業員だけでなく、取引先、お客様、株主様、銀行、
様々なステークホルダーがからむ。
その人たちに、「利益」という名で一個の明快な測定結果数値をもたらすことができる。
それが会計の意味だ。
もしこの測定結果がなければ、
企業活動を正しくコントロールすることはできないだろう。
原価を下げる努力、
効率を上げる努力、
たくさん売る努力。
様々な努力を適切に評価できないから、
従業員たちはやる気を失い、
結果として会社はコントロールできない。
測定できないものはコントロールできないんだ。
・・・とここまで書いていて、今日の本題。
それは、教育はもっと測定されるべきだ、ということ。
教育は教えるビジネスではなくやる気を引き出すビジネスだ。
学ぶ人たちの目がきらきらして初めて意味がある。
そうしたことをこのブログで書いてきたけれど、
「やる気を引き出す」
「目がきらきら」
これをコントロールする、
つまり
もっともっとたくさんの人を
「やる気を引き出す」
「目をきらきらさせる」
そうしたいのなら、測定すべきなんだ。
でも、教育は難しい。
企業経営を測定する以上に、やる気やきらきらは測定することが難しい。
どうすればいいんだろう???
と思っていたときにこの本と出会った。
「学力」の経済学
教育経済学者の中室先生は、教育を明快に数字で示してくれる。
少人数学級〞には効果があるのか?
いい先生〞とはどんな先生なのか?
そもそも、〝勉強〞は本当にそんなに大切なのか?
これは教育に携わる全ての人が読むべき一冊だと僕は思う。
(献本御礼)