起業と経営は違わない | フィリピンで働くシリアル・アントレプレナーの日記

起業と経営は違わない

起業と経営は違う。
よくそう言われるし、
僕もそうだと思っていた。

だけどあえて言う。
起業と経営は違わない。
本当に優秀な起業家は、経営者としても優秀なはずだ。

確かに、起業とマネジメントは違う。
マネジメント、つまり人の管理は、
起業が得意な人はえてして苦手だ。
求められる資質がけっこう違う。

でも、経営の中で、
マネジメントが占める要素は割合としては小さい。
社員が30人を越えていれば、マネジメントは誰かに任せることができる。
そのときに他人に任せられない、
つまり経営者として重要な部分は二つ。

会社の3年先、5年先、10年先をしっかり見据えられているかどうかと、
優秀な仲間と働けるかどうか。

どこにいるかが最重要で、誰といるかが次に重要なわけだ。
これは起業において重要な要素とまったく一緒。

優秀な起業家であるだけで、優秀な経営者にはなりえない。
マネジメントは誰かに補ってもらう必要はある。
だけど、補ってもらいさえすれば、
優秀な起業家は、優秀な経営者たりえるのだと思う。
(その典型的な例が本田宗一郎氏だと思う)

逆に言うと、補ってもらっても優秀な経営者でなかったら、
そもそも優秀な起業家だったのかどうか
(つまり単なるビギナーズラックでそこまで来たんじゃないか)
ということに思いをはせた方が良いように思う。