強みと弱みは表裏一体 | フィリピンで働くシリアル・アントレプレナーの日記

強みと弱みは表裏一体

人の強みと弱みは表裏一体にあると思う。

新しいことに貪欲にチャレンジする人は、
それがリスクテイクの範囲に収まるのならよいが、
「実験的」の水準にまで達してしまうときがあり、
そうすると、不必要な実験までやってしまう。

例えば、本来のプロジェクトや組織の目的を忘れて、
個人の満足を追求してしまう、などだ。

また、分析するのが得意な人は、
それが目的達成上求められる範囲の分析であればよいが、
分析しすぎて、整理がおいつかなくなったときは、
外に対するメッセージが意味が伝わりにくいものになることがある。

こういったことは、個々の人のレベルだけではなく、
国(民族?)のレベルでも同一だ。

日本人の強みは空気を読んで協調的に動くこと。
しかし、空気を読むがあまり、
それが同時に弱みになるときがある。
例えば、本音を言わないときだ。
特に外国人にはわかりにくい。

同じようにフィリピン人の強みは
相手を喜ばせたいと思うホスピタリティだ。
しかし、相手の感情をおもんばかるあまり、
それは弱みにもなる。
例えば、事業上伝えなければいけないバッドニュースを伝えない、等だ。

ビジネス上で成功したいときは、
強みに集中するのが一番いい。

だが、その強みは弱みと表裏一体。
自分の失敗パターンが何かを理解しておき、
「失敗パターンにはまってしまっているな」
と自覚したほうが、
成果は圧倒的に出やすいはず。

同時に、上司がフィードバックするときも、
単に失敗パターンを伝えるのではなく、
本人が持っている強みと合わせて失敗パターンを伝えた方が、
本人に刺さりやすいはずだと思う。