自分のダメさを痛感した瞬間から、人は伸びはじめる | フィリピンで働くシリアル・アントレプレナーの日記

自分のダメさを痛感した瞬間から、人は伸びはじめる

「加藤(=僕のこと)は、挫折をいっぱいしているね~」 と人からよく言われる。

小さいときから、新しいことをやるのが好きだった。
そのぶん、挫折も多かった。

高校の修学旅行にファームスティを導入しようとして、たくさん反発されたこととか、
大学でのベンチャーでの新規事業失敗とか、
社会人になってからのコンサル経験とか。

挫折するたびに、自分の改めるべき点を見つけ、
改善しようと努力し、実際に改善した。

その中でわかったことは、
自分のダメさを痛感した瞬間から、人は伸びはじめる
ということだ。

挫折した瞬間って、とても心が痛い。
自分がいかに至らなかったか、
そのせいで迷惑をかけてきたか
あのとき理解できなかったアドバイスはこういう意味だったのか、
いっぺんにわかる。
今までは目を背けていた事実が、いっぺんに自分に流れ込んでくる感じがする。
だから、「自分はダメだダメだ」って、自分を責めがちになる。

でも、
うまくいっているときに思うほど、人は優れていないし、
うまくいっていないときに思うほど、人はダメでもない。
挫折した瞬間に自分で思うほど、周りは自分のことを悪く思っていない。

むしろ、挫折した瞬間から、成長は始まっているのだと思う。
自分がうまくいかなかった理由がよくわかる。
これを繰り返してはいけないことだけは、よくわかる。

結果という意味では、まだうまくいくようにはなってはいない。
解決策という意味では、これからどう頑張ればいいのかも、まだわからない。
けれども、問題という意味では、
課題が自分にあって、問題がどういう構造になっているかだけは、理解ができた。

この、問題が把握できたっていうこと。
これは、大きな進歩だと思う。
たくさんの講師やスタッフの成長をみているけれど、
自分に問題があると認めない人は、成長が遅い。
逆に、自分の問題点を正確に把握しているスタッフって、
その後の伸びが早い。

自分がいかにダメかわかった瞬間に、自分の伸びが始まる。

何度目かの挫折でこのことに気づいた。
そのあとは、ダメさを痛感するとき、
強い心の痛みに、少しの甘美さも交わるようになった。
落ち込んだあとに、
顔を上げて正面をみすえて前に進むのが、
すぐにできるようになった。

2011年、たくさん失敗し、挫折した。
だからもう、
2012年に何をすればいいか、
だいたいわかっている。

おごらず、謙虚に、淡々と、やるべきことをやっていきたい。