フィリピンにおけるルールの設定の仕方 | フィリピンで働くシリアル・アントレプレナーの日記

フィリピンにおけるルールの設定の仕方

offshorecadのShuseiさんのブログで、いつもフィリピンについて勉強させてもらっているが、
先日興味深いエントリ があった。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
フィリピンは人件費が安い分、精度も”それなり”

だから、あの手この手で、こっちの経営者は精度を上げる仕組みとか、組織作りをしてがんばっている。(日本もそうだけど)

で、その差額で儲けを出す。

だから、フィリピンに進出しようとする人は、気をつけて下せえ。

自分で、なんらかの工夫ができない人はうまくいきません。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



日本だと、仕組みづくりをそんなに頑張らなくてもよい。
社内外のみんなの平均レベルが高いので、なんとなーくうまくいく。
でも、こちらフィリピンではそうはいかない。

例えば、領収書の発行。
日本では、法人相手にビジネスをしている会社であれば、
領収書や見積もりを発行しないというのは基本的にありえない。
でもフィリピンでは普通にある。
まともに会社を運営するためには領収書は必要になるので、
だからそういう会社と取引をしないためにルールが必要になる。

で、ルール一つを設定するのでも、工夫がいる。
最近色々議論してわかったのは、ルールを設定するときには5つのアイテムが必要だということ。

・Document ・・・ 口約束ではなく、必ず書面化し、理解の共通化をはかる
・Check procedure ・・・ ルールが守られているかをどう確認するのか、プロセスを明確にしておく
・Template ・・・ 深く考えなくてもルールが自動的に守られるよう、提出書類などを定型化する
・Approval ・・・ 上長の承認をまず必要とする
・Agreement ・・・ ルールを守るべき人たちに相談し、修正し、承認を得た上で正式にルールを走らせる

当たり前といえば当たり前だが、本気でやろうとすると非常に時間がかかる
こういう当たり前のことを徹底してやることが、
フィリピンにおける強さにつながると感じている。