起業成功の可能性を高めるキャリアデザインは可能か
先日、
「起業成功の可能性を高めるキャリアデザインは可能か」
というテーマで講演させて頂きました。
場所は日本キャリアデザイン学会 というところで、
大学教授などそうそうたる聴衆の中楽しくお話させていただきました。
そのときの内容の一部を、東京工業大学大学院イノベーションマネジメント研究科の
古俣先生がまとめてくださいました。
そのまとめが秀逸でしたので、下記に記載します!
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講演は、「起業成功の可能性を高めるキャリアデザインは可能か」という
テーマで、加藤氏に起業家としてのこれまでのキャリアを振り返りながら、
語っていただいた。
加藤氏は、インターネットを活用した25分129円からというマンツーマン
英会話レッスンのビジネスを展開している。フィリピンに在住するフィリピ
ン大学の在学生や卒業生を英会話講師に採用し、自宅で受けられる英会話レ
ッスンとして4万人を超える会員数となっている。フィリピンの講師陣など
異文化をマネジメントし、国際社会で共通言語として広がっている英語の話
せる日本人を増やし、1000万人の和僑をつくるような時代を変えるビジネス
を目指している。
20歳代で起業し、活躍し続ける加藤氏のキャリアは個性的で、多様な経験
をしながら歩んできている。一見すると成功者ならではの独特のキャリア形
成とも思えるような加藤氏のキャリアから、現在の若者が抱えるキャリア形
成に向けた問題や、キャリア教育へのヒントが垣間見えた。
加藤氏のこれまでのキャリアを簡単に紹介すると、17歳で大前研一氏の一
新塾に参加し、19歳である起業家との出合いから休学してベンチャー企業に
勤めた。1,000万円規模の新規事業も成功させたが、20歳で失敗して復学、
21歳でインドを旅し、23歳の時には1年間の旅に出ている。また、22歳の時
に新規事業破たんの理由を探り、自己理解を深めている。そして、24歳で戦
略コンサルとして就職し、その後、退社して現在のビジネスを起業し、経営
している。
加藤氏は、人生は「敷かれたレールの上を歩く人生か」「自分で道を決め
る人生か」のいずれかで、自分は後者であるという。また、22歳の時の新規
事業破たんの理由を探るうちに、人間には「0から1を生むタイプ」「1を100
にするタイプ」「100を101にするタイプ」などがあり、自分は0から何かを
生むのが得意だということに気がついた。1から100にするためのマネジメン
トの能力が不足していたために失敗したとのことである。そして、起業成功
の可能性を高めるキャリアデザインを実現するには、原体験をつむことが必
要とのことであった。
意見交換では、0から1を生むという"起業"に何を求めているのかを質問し
たところ、「歴史を変えるような仕事をしたい、世の中の進化をはやめたい」
とのことであった。そして、その原点には、ある小説の主人公がキャリアの
モデルとして存在していた。17歳の頃に読んだある小説の主人公は、ベルリ
ンの壁の崩壊を早める役割を果たした日本人であり、その活躍ぶりが自身の
具体的な行動のイメージとして存在していたのである。そして、行動の原動
力についても「自分は面白いと思えることをやってきただけ」とのことであ
った。
また、現在の若者がキャリア形成をしていくにあたってのヒントが得られ
るのではないかと思い、加藤氏がこれまでのキャリアを歩んできた中でどの
ようなことに気をつけてきたかを質問したところ、「どうすれば、リスクを
最小化できるかを常に意識して行動してきた」とのことであった。例えば、
大学を休学して新規事業にチャレンジしたことも、卒業後の失敗経験よりも
リスクは小さいと考えた。早い段階で経験することで、失敗をしたとしても、
経験した時から失敗しない方法を学ぶことが最もリスクが小さいということ
である。
2つの質問に対する回答から見えてきたのは、早い段階でキャリアのモデル
に触れ、実際に試す必要性である。加藤氏は、小説から自らの価値観やキャ
リアのモデルを認識し、一新塾を通じて多様な起業家と出合い起業家として
の使命や役割を知り、19歳の時にはベンチャー企業で新規ビジネスを行って
いる。
どの段階でどのようなモデルに触れ、実際にキャリアを試すべきかは一括
りにはできないが、現在の若者に対して、一人ひとりが主体的に多様なキャ
リアのモデルに触れるような意識づけを行うことが結果として、社会全体で
加藤氏のような起業家を生みだす確率を高めるのではないだろうか。
「起業成功の可能性を高めるキャリアデザインは可能か」
というテーマで講演させて頂きました。
場所は日本キャリアデザイン学会 というところで、
大学教授などそうそうたる聴衆の中楽しくお話させていただきました。
そのときの内容の一部を、東京工業大学大学院イノベーションマネジメント研究科の
古俣先生がまとめてくださいました。
そのまとめが秀逸でしたので、下記に記載します!
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講演は、「起業成功の可能性を高めるキャリアデザインは可能か」
テーマで、
語っていただいた。
加藤氏は、
英会話レッスンのビジネスを展開している。
ン大学の在学生や卒業生を英会話講師に採用し、
ッスンとして4万人を超える会員数となっている。
異文化をマネジメントし、
せる日本人を増やし、
を目指している。
20歳代で起業し、活躍し続ける加藤氏のキャリアは個性的で、
をしながら歩んできている。
成とも思えるような加藤氏のキャリアから、
成に向けた問題や、キャリア教育へのヒントが垣間見えた。
加藤氏のこれまでのキャリアを簡単に紹介すると、
新塾に参加し、
勤めた。1,000万円規模の新規事業も成功させたが、
21歳でインドを旅し、23歳の時には1年間の旅に出ている。
に新規事業破たんの理由を探り、自己理解を深めている。そして、
略コンサルとして就職し、その後、
している。
加藤氏は、人生は「敷かれたレールの上を歩く人生か」「
る人生か」のいずれかで、自分は後者であるという。また、
事業破たんの理由を探るうちに、人間には「
にするタイプ」「100を101にするタイプ」などがあり、
生むのが得意だということに気がついた。
トの能力が不足していたために失敗したとのことである。そして、
の可能性を高めるキャリアデザインを実現するには、
要とのことであった。
意見交換では、0から1を生むという"起業"
たところ、「歴史を変えるような仕事をしたい、
とのことであった。そして、その原点には、
モデルとして存在していた。
ンの壁の崩壊を早める役割を果たした日本人であり、
具体的な行動のイメージとして存在していたのである。そして、
力についても「自分は面白いと思えることをやってきただけ」
った。
また、
るのではないかと思い、
ようなことに気をつけてきたかを質問したところ、「どうすれば、
最小化できるかを常に意識して行動してきた」とのことであった。
大学を休学して新規事業にチャレンジしたことも、
リスクは小さいと考えた。早い段階で経験することで、
経験した時から失敗しない方法を学ぶことが最もリスクが小さいと
である。
2つの質問に対する回答から見えてきたのは、
に触れ、実際に試す必要性である。加藤氏は、
リアのモデルを認識し、
の使命や役割を知り、
いる。
どの段階でどのようなモデルに触れ、
りにはできないが、現在の若者に対して、
リアのモデルに触れるような意識づけを行うことが結果として、
加藤氏のような起業家を生みだす確率を高めるのではないだろうか