東北にボランティアに行ってきました | フィリピンで働くシリアル・アントレプレナーの日記

東北にボランティアに行ってきました

東北地方、宮城県南三陸にボランティアに行ってきた。

わかったことが3つ。

1) 素人ボランティアでも必要とされている
2) ボランティア活動は充実感ある
3) 自分がどのような列島に住んでいるか、自分の目をもって見るべし




1) 素人ボランティアでも必要とされている

現地に行く前は、疑問を抱いていた。
「被災地で役立つ技能をなにも持っていない自分が行って、むしろ迷惑にならないだろうか?」
実際に行ってみてわかったことは、素人でも必要とされているということだった。

例えば、初日にやったのはガレキの分別。
ガレキは重機で回収していくんだけれど、分別されまとまっていたほうが作業効率が高い。
だから、被災地に散らばっているガレキを集め、分別し、
回収しやすいよう道路の近くに山を作っていく

細かなゴミを拾って分別するという仕事から
電柱やガードレール、折れた木を運ぶという力仕事まで、いろいろある

戦略コンサル辞めて起業している日記-110619Carrying



ほとんどの人にできる作業だと思うし、
そして、東北地方の太平洋沿岸いったいにわたって、
ガレキ撤去の必要な地域は続いている。

撤去の目標は8月らしいが、素人目にはなかなか厳しいように映る。
被災地では、素人でもいいから、もっとボランティアが必要とされていると思う。



2) ボランティア活動は充実感ある

誰かの役に立てるっという充実感だけではない。
今までやったことのない(そしてこれからもやることのなさそうな)仕事が、純粋に充実感を与えてくれる。
例えば僕たちが現地でやったのは、
・電柱を運ぶ
・ガードレールに絡まった電線と漁網を解きほぐす
・カキの養殖の準備をする

戦略コンサル辞めて起業している日記-110619Oyster

例えば、ガレキの分別の仕事。
作業前はこんな感じ。

戦略コンサル辞めて起業している日記-110619Before

作業後はこんな感じに整理され、スッキリする。

戦略コンサル辞めて起業している日記-110619After

(違い分かりますでしょうか。。。)


また、カキの養殖の下準備の作業は、とてもきれいでおだやかな湾での作業。
作業後に船や養殖イカダにも乗せてもらった。

戦略コンサル辞めて起業している日記-110619Wan

他にも、東北地方は全般的にとてもきれいなところだなと思いました。

戦略コンサル辞めて起業している日記-110619Forests





3) 自分の目をもって見るべし

iPhoneやfacebookなど新しいガジェットやサービスを、IT経営者は自分で使ってみる必要がある
それと同様に、今回の震災について考えたいならば、自分で実際に行ってみるべきだと思う。
戦略コンサル辞めて起業している日記-110619Car

行く前は、うっすらとこういう疑問を感じていた。
義援金は送った ものの、僕自身は目の前のビジネスに専念している。
 果たしてこれでいいんだろうか?」
だが、改めてビジネスの重要さ、経済を復興させることの重要さを、現地で肌身で感じた。

また、いわゆる自粛ムードについても、被災地にいる人・いった人からの意見なのか、
そうでないのかは明確に区別する必要があるとも感じた。

新幹線チケット+レンタカー、そして装備(長靴、汚れても良い服装、防塵マスク、分厚い軍手など)と
やる気さえあれば、週末だけでも行ける。
ボランティアに行きたいんだけれどと、迷っている方がいれば、ぜひ行くのをおすすめする。


・・・とはいえ、なかなか一人では行きにくいのは事実。
今回のボランティアも、前職のコンサルティングファームの卒業生つながりでいった。
ファームを辞めて被災地で働いているKさんをはじめ(尊敬!)、オーガナイズしてくれたMさんなど、
諸先輩・後輩方に感謝。