本を出します (3) | フィリピンで働くシリアル・アントレプレナーの日記

本を出します (3)

企画会議のあとのミーティングで、編集者さんにこう言われた。

「ライターさんに書いてもらうということで、いいですよね?」

多くのビジネス書はライターさんが書いている。
実際、本を書く時間をとれと言われても、経営者には時間がないことが多い。
だから、ライターさんにお願いすることにした。

ライターさんと言っても、ゴーストライターではない。
ゴーストライターってのは、「何を書くか」まで任せてしまっているケースだと思う。
少なくとも今回の場合、「何を書くか」の責任は、は著者として僕が持っている。

著者は、ネタになるコンテンツを提供する。
ライターさんは、それをどうわかりやすく伝えるかを考える。
編集者は、それをどう売れるかを考える。

ざっくり言ってしまうと、そういう分業体制だ。
製造業やサービス業に限らず、
映画やマンガ、音楽など、分業体制になっていないものはほとんどない。
本もその例外ではないのだと、今回はじめて知った。

ネタを持っている人が、「どう書くか」がうまく、しかも売る方法を知っている・・・
こういうケースは少ない。
ビジネス書だと余計にそうだと思う。
僕の知る限り、まとまった文章が上手にかける社長はあまりいない。

ちなみに、ライターさんが誰かは、
本の最後に「装丁」「デザイン」と並び「編集協力」という形で書いてある。

ライターさんを使っているのに、書かれない場合もあるそうだけれど、
あまり脚光を浴びない、隠れたヒーロー・ヒロインにも着目して欲しい。



(続く)