頭越しでコミュニケーションをしなくちゃいけない場合もある | フィリピンで働くシリアル・アントレプレナーの日記

頭越しでコミュニケーションをしなくちゃいけない場合もある

マネジメント能力とは、次のようなものだと思う。

a) みんなの声を聞き、
b) やることを定め、
c) 定めた方向にみんなを引っ張っていく能力

なぜなら、

a) 話を聞けないと、効果的な意思決定が難しい
b) 状況を整理し、やるべきことを洗い出し、優先順位をつける必要がある
c) 方向性を共有し、問題があったらガンガン取り除いて成果を出す

で、ミドルマネジメントの人たちには、このマネジメント能力を持ってもらわないといけない。
だから、僕にはマネジメント育成能力が必要とされる。

その育成能力とは、下記をチェックしフォローアップする能力だと思う。

a) ミドルマネジメントが話を聞けているかどうか
b) タスクの優先順位付けがうまくできているか
c) 意思疎通がはかれているか、何かの問題でつまづいていないか

これがトップマネジメント層でできていないと、
ミドルマネジメントが十分な能力を発揮できず、
現場のスタッフたちが迷惑をこうむる。

というか、こうむった。

(bow)

なんでこうなったんだろうと考えているうちに、

頭越しのコミュニケーションをしなくちゃいけない場合もあるんだ、

と気付いた。


ミドルマネジメントを置いて以来、
僕がミドルマネジメントに言われ続けてきたのが、
頭越しのコミュニケーションを我慢しろ
ということだった。

ミドルマネジメントをおいたら、その下のスタッフとは極力話さない。
いったん任せたんだから、ぐっと我慢しろ。

そう言われた。
でも、今日、それじゃぁ、マネジメント育成はできないんだなぁと気付いた。

頭越しで指示は出しちゃいけない。
頭越しで、ミドルマネジメントの批判めいたことを口にしちゃいけない。
だけど、頭越しで、情報収集だけならしてもいいんだ。

頭越しで簡単でいいから情報収集をしないと、
ミドルマネジメントが大きく間違った方向に行っていないか、
わからない。

なので、完全に頭越しコミュニケーションをやらないのではなく、
ミドルマネジメントがうまくやれているのかのチェックは、
常に必要なんだと思った。