日本人は実質主義・結果重視、フィリピン人は形式主義・手続重視 | フィリピンで働くシリアル・アントレプレナーの日記

日本人は実質主義・結果重視、フィリピン人は形式主義・手続重視

新しいルールを提案・施行する上でまず重要なのは、みんなの納得感。
だから、ルールが合理的かどうか、
これが非常に大事。

これは、どんな国だろうが関係ない。

では、それ以外に重要な点はどうか、というと、
国も違えば文化も違う。
フィリピンでは、日本と違って、次の2点が重要かなぁと思う。

1) ルールが網羅的か
2) ルール発動までに適切なプロセスを踏めるか (予告・警告期間を設ける、など)



上記2点が守られていないと、例え甘めのルールでも文句が来る。

例えば、、、

「xxxの点がルールに書いてない」
(→ 日本人からすれば、そんなにルールを細かくして覚えられるの?
.   という気もするが、書いてあること自体が大事な模様)

「私はルールを破ったが、そっちだってxxxのプロセスを踏んでいない」
(→ 日本人からすれば、ルールを破った上に文句を言うな、
.   という気もするが、反論できる余地があると反論する模様)


日本人は次のように考える。
「ルールをものすごく細かくされても守れない」
「細かい話よりも、所属している会社やグループに迷惑をかけていないかどうか、これが大切」
この感覚からすると、フィリピンでは「?」なことも多い。

でも逆に言うと、網羅性とプロセス、この2点さえ守られていれば、
少々厳し目のルールでもよいのかなぁ、
という気がしている。



良くも悪くも、
日本人は実質主義・結果重視で、
フィリピン人は形式主義・手続重視 だなぁと思う。
(どちらかというと、です。例外ももちろんあります)

僕は日本人だけれど、フィリピン人向けルールを設計しているので、フィリピンに合わせようと努力中。
ただ、根がルール嫌いなので、楽しい作業ではない。
法学部出身だったらもう少しスムーズだっただろうなぁと思う。

ところで、確かアメリカは、フィリピンに近い、形式主義・手続重視だと何かで読んだ気がする。
これは、多国籍文化をマネジメントするという視点からすると、
形式主義の方が解釈の違いをうまない(=混乱を招かない)からだろうなぁと思う。

海外でこのブログを読んでくださる皆さん、
そちらの事情をご存知でしたら教えてくださいませ。
(特に、エジプト→シカゴのK君)