制度を制定してから、メリットが発揮されるまでの時間 | フィリピンで働くシリアル・アントレプレナーの日記

制度を制定してから、メリットが発揮されるまでの時間

民主党がどうやら政権を取った模様ですが、

「制度が機能するには、何十年という時間がかかるのだなぁ」 

と思いました。


どういうことかといいますと、

小選挙区が実現されたのが1996年。

小選挙区のメリット は、
二大政党制を通じて、政権交代を実現可能にし、
与党を真剣にさせ、より国民のための政治を行うことが目的。


で、今回初めて政権交代が起きた。

小選挙区が導入されてから、13年たって、初めて政権交代が起きた。

ずいぶんと長い時間がかかったなぁと思う。



小選挙区の良さは、2大政党制で、
片方の党が選挙のたびに焼け野原になって、
その分、新陳代謝が進んで、
時代の変化に適合した政治を生み出していくことができること、だと思う。


で、ここからは僕の予想だが、

・今の民主党では、(小泉首相のようには)きちんと政治運営できず、支持率がまた低落

・一方、自民党で、不要な政治家が一掃され、きちんと政治やる体制が整う (*1)

・3、4年後、次の選挙では自民党が勝つ。 (政権交代)

・民主党で、不要な政治家が一掃され、今度は失敗せず政権運営やる体制が整う・・・



こうなっていくのではないかと思うし、
こうなっていって初めて、小選挙区制になった意味があるのではないかなぁと思う。

つまり、小選挙区制度を導入してから、
小選挙区制度のメリットが活かされた政治が生まれるまで、
20年くらいかかるのでは、ということだ。

100年くらいのスパンでみれば、明らかに良い方向に向かっているともいえるが、
日本の最重要問題 (いびつな人口構成による経済停滞 ) を解決するには、少々遅すぎるのでは、
という気がしないではない。



(*1)
日本が、敗戦によって軍閥とかがきれいに消え去ったおかげで、
戦後高度経済成長できたように、
本当の意味で「自民党をぶっ壊す」には、
自民党の新陳代謝、つまり不要な政治家の一層、つまり選挙での惨敗が必要なのだと思います。