仕事に身が入らないスタッフに言ったこと
あるスタッフと、最近どうよ、という話をしたら、
I decided to sacrifice xxx to commit my fulltime work
「フルタイムの仕事のために、xxxを犠牲にしていますよ」
みたいな答えが返ってきた。
犠牲ってことばに引っかかって、
あぁ、このスタッフはまだ仕事をEnjoyしていないな、 と思って、
で、「ああ、Competentになっている感覚がないんだね」 と聞いた。
どういうことかというと、人が仕事をEnjoyしているときって、次の3つの要素が欠かせない
・自律的 (仕事が自由にできる感覚、非やらされ感)
・関係性 (仕事仲間との関係がステキ)
・有能感 (仕事がデキる感覚)
で、このスタッフの場合、
・このスタッフが望んでいる以上に裁量が与えられている
・このスタッフは、他のスタッフたちのことが好きなはずだ
という認識でいたので、
・有能感、自分が仕事ができるようになっている感覚がつかめていないんだ
と思ったわけ。
このスタッフは教育学部卒。
「将来はアジアの国で、英語の先生になる」と言っていたのを、
無理やりこっちにひっこぬいてきた。
だから、テンションがどうしても、Inspiring teacherを目指していて、
それに直接的には関係のない仕事に、なかなか情熱がわかない。
で、そのスタッフが言うには、
「ビジネス的には有能になっている感じがあるんだけれど、
自分が目指しているのは、そっちじゃないというか、
Inspiring teacherに近づいている感覚がない」
そうか、そうきたか、と考えて、いくつか質問をした。
「今までに出会ったInspiring teacherって、たとえば誰?」
それは、大学時代のLitratureの先生だという。
「どこがInspiringだったの?」
それは、人についての観察、示唆ができたことだという。
教科書に書いてあることを教えるのではなくて、どう生きるかを教えられる人だという。
「人についての示唆だよね、
君の立場は、もうすぐ下にアルバイトの人が20-30人つく、という立場だよね。
20-30人に、自分が取ってほしい行動をとってもらうのは、
すんごく難しいよね。
自分がどんな行動をとれば、どういう人が、どういうリアクションをとるのか、
いっぱいいっぱい実例を学べるよね?
そんな仕事のなかで、人についての理解が、学べないと思う?」
うーんと考えて、
"その20-30人は、直接対面で仕切るのではなく、
メールやチャットを通して仕切る人たちだから、
人についての理解が学べるかどうかが、わからない”
とそのスタッフは答えた。
「それは、やり方次第だと思うよ。
『何々しなさい、以上』ってメールを送り続けているだけでは、
それに従える人が残り、従えない人は黙って去っていくだけ。
確かに何も学べない。
でも、僕は、どの課題を解決しろとは言っているけれど、
やり方は、自由に任せているでしょ?
だったら、自分がたくさん学べるように、仕事をやっていけばいいんじゃない?
どうすれば、その20-30人と良い関係を築けるのかを考えながらやれば、
人というのは、どういうものなのか、理解を深めることができるでしょ?」
そのスタッフは、
そういうふうに仕事のやり方を、自分の利益に近づけるようにやってしまっていいの?
と聞いてきた。
「自分のしたい通りにしていいよ、会社の利益にかなっている限りね。
Mutual interest zone、Win-winが達成できるやり方でやっていくべき。」
「教員をやっていて、30人をマネジメントする立場にたてるのはあと何年かかる?
確かに、この仕事を通して、教える技術はうまくはならない
だけど、教える技術を上げても、Inspiringな先生にはなれないでしょ?」
「君は今Conflictを抱えているけれど、Conflictを乗り越えた先生だけが、
Conflictを抱えている生徒の助けになるんじゃない?
30人とよい関係を築こうと努力するなかで学べた経験を生徒に話せる先生ってのは、
Inspiringな先生にならないか?」
ここまで言うと、そのスタッフの顔がぱっと明るくなった。
何かのために、何かを犠牲にする、という考え方は好きではない。
今をお互いに楽しめる、スタッフとはそういう関係を築きたい。

I decided to sacrifice xxx to commit my fulltime work
「フルタイムの仕事のために、xxxを犠牲にしていますよ」
みたいな答えが返ってきた。
犠牲ってことばに引っかかって、
あぁ、このスタッフはまだ仕事をEnjoyしていないな、 と思って、
で、「ああ、Competentになっている感覚がないんだね」 と聞いた。
どういうことかというと、人が仕事をEnjoyしているときって、次の3つの要素が欠かせない
・自律的 (仕事が自由にできる感覚、非やらされ感)
・関係性 (仕事仲間との関係がステキ)
・有能感 (仕事がデキる感覚)
で、このスタッフの場合、
・このスタッフが望んでいる以上に裁量が与えられている
・このスタッフは、他のスタッフたちのことが好きなはずだ
という認識でいたので、
・有能感、自分が仕事ができるようになっている感覚がつかめていないんだ
と思ったわけ。
このスタッフは教育学部卒。
「将来はアジアの国で、英語の先生になる」と言っていたのを、
無理やりこっちにひっこぬいてきた。
だから、テンションがどうしても、Inspiring teacherを目指していて、
それに直接的には関係のない仕事に、なかなか情熱がわかない。
で、そのスタッフが言うには、
「ビジネス的には有能になっている感じがあるんだけれど、
自分が目指しているのは、そっちじゃないというか、
Inspiring teacherに近づいている感覚がない」
そうか、そうきたか、と考えて、いくつか質問をした。
「今までに出会ったInspiring teacherって、たとえば誰?」
それは、大学時代のLitratureの先生だという。
「どこがInspiringだったの?」
それは、人についての観察、示唆ができたことだという。
教科書に書いてあることを教えるのではなくて、どう生きるかを教えられる人だという。
「人についての示唆だよね、
君の立場は、もうすぐ下にアルバイトの人が20-30人つく、という立場だよね。
20-30人に、自分が取ってほしい行動をとってもらうのは、
すんごく難しいよね。
自分がどんな行動をとれば、どういう人が、どういうリアクションをとるのか、
いっぱいいっぱい実例を学べるよね?
そんな仕事のなかで、人についての理解が、学べないと思う?」
うーんと考えて、
"その20-30人は、直接対面で仕切るのではなく、
メールやチャットを通して仕切る人たちだから、
人についての理解が学べるかどうかが、わからない”
とそのスタッフは答えた。
「それは、やり方次第だと思うよ。
『何々しなさい、以上』ってメールを送り続けているだけでは、
それに従える人が残り、従えない人は黙って去っていくだけ。
確かに何も学べない。
でも、僕は、どの課題を解決しろとは言っているけれど、
やり方は、自由に任せているでしょ?
だったら、自分がたくさん学べるように、仕事をやっていけばいいんじゃない?
どうすれば、その20-30人と良い関係を築けるのかを考えながらやれば、
人というのは、どういうものなのか、理解を深めることができるでしょ?」
そのスタッフは、
そういうふうに仕事のやり方を、自分の利益に近づけるようにやってしまっていいの?
と聞いてきた。
「自分のしたい通りにしていいよ、会社の利益にかなっている限りね。
Mutual interest zone、Win-winが達成できるやり方でやっていくべき。」
「教員をやっていて、30人をマネジメントする立場にたてるのはあと何年かかる?
確かに、この仕事を通して、教える技術はうまくはならない
だけど、教える技術を上げても、Inspiringな先生にはなれないでしょ?」
「君は今Conflictを抱えているけれど、Conflictを乗り越えた先生だけが、
Conflictを抱えている生徒の助けになるんじゃない?
30人とよい関係を築こうと努力するなかで学べた経験を生徒に話せる先生ってのは、
Inspiringな先生にならないか?」
ここまで言うと、そのスタッフの顔がぱっと明るくなった。
何かのために、何かを犠牲にする、という考え方は好きではない。
今をお互いに楽しめる、スタッフとはそういう関係を築きたい。
