「仕事の速い人」はなぜすぐ腹を立てるのか | フィリピンで働くシリアル・アントレプレナーの日記

「仕事の速い人」はなぜすぐ腹を立てるのか

部下を見ていて、

「仕事が早い人ほど、人間関係がうまくなく、
 人間関係がうまい人ほど、仕事が遅い、
 っていうざっくりした傾向があるなぁ」

と思っていた。
(もちろん傾向の話なんで、例外は多々あるけれど)

で、なんでだろうと思っていたら、この記事がおもしろかった。

「仕事の速い人」はなぜすぐ腹を立てるのか

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アリゾナ州立大学の研究者は、「結果がどうなるのかわからない状態を嫌う」学生は、急いで決着をつけたがるから、早く課題をやり遂げたがるのではないかと考えている。この考察をビジネスパーソンに適応すれば、まじめなビジネスパーソンほど、見通しがきかない状態を不愉快に思い、できるだけ早く仕事をやり遂げようとするといえる。仕事が速いビジネスパーソンは、仕事の見通しが立たない間は不愉快に感じ、いらいらして腹が立ちやすい心理状態になっている。だから仕事が速い人はすぐに腹を立ててしまうということになる。仕事が速いことの副作用がこの程度であれば処方箋は簡単で、情動コントロールの基本的なスキルを学べば、落ち着いて周囲の人と接することができる人に変身できる。
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自分個人としては、部下から怒りっぽいのが欠点と言われるので、この部分が参考になった。

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熟達すると、セルフエフィカシー(自分がある状況で、あることができる能力があるという意識)が高まる。セルフエフィカシーが高くなると、その結果受け取る種々の報酬(ポジション、給与、処遇、敬意など、社会的、物質的、心理的な報酬のこと)への期待が高くなる。セルフエフィカシーの高い人が、期待した処遇や敬意を受け取れないと、不平をもったり、憤激しやすくなる。有能な女性が、同じ能力をもっている男性に比べて、昇進ができないとか、給与が安いときの心理状態を思い浮かべていただきたい。仕事の速い人は、おまけに社会的地位が高いため、自分は自分の意見や感情を表現できる権利があると思いこむことがある。部下が、自分の意見に反対したり、自分が期待している尊敬の気持ちを表現しないと、かっとなってしまう。このような上司は傲慢であるとか、パワーハラスメント的な人と、部下から思われるリスクがある。傲慢はセルフエフィカシーのないことの裏返しの虚勢であるが、セルフエフィカシーと報酬期待のマトリックスから生まれる怒りと誇りと軽蔑のまじりあった情動は、能力と成果の裏付けがあるだけに要注意である。セルフエフィカシーが高くすぐに腹を立てる人には、セルフエフィカシーと、受け取る報酬への期待を切り離すことが有効な処方箋だと思う。セルフエフィカシーは自分の努力で高めることができるが、受け取る報酬は、相手次第である。成果をあげたときには、それにふさわしい処遇を受けたい気持ちが起きても当然だが、受けることができることもあれば、できないこともある。自分ではどうすることもできないことに心を煩わせるのは愚かなことではないだろうか。
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講師と僕がスカイプで直でつながっているのは、情報が即座にあがってくる面ではいいけれど、
講師が数百人もいると、「社長はお前の使いっぱしりなのか?!」 とイライラすることもある。

でも、そうなんだよなー、最初から期待しちゃいけなくて、
さらっと処理する方法を考えないといけないよな、と思った。