自分の人生を生きていれば、人生がシンプルになる | フィリピンで働くシリアル・アントレプレナーの日記

自分の人生を生きていれば、人生がシンプルになる

梅田さんのブログがおもしろかった。

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アメリカに来てまもない頃、初めてラスベガスに行ったとき、僕は夜どおしブラックジャックのテーブルに坐って勝負をし続け、そのまま朝になって、一睡もせずに空港に向かったので、飛行機がサンフランシスコに向けて飛び立ったのを知らず、気がついたら着陸していて、隣に坐っていた妻に呆れられた。その後も、ラスベガスは遠いのでなかなか足を伸ばせないので、レイク・タホのネバダ側まで、車での一泊旅行もよくした。

アメリカに来て二年半たって会社を創業した。最初のうちは休む間もなくて、なかなかラスベガスやタホに行く時間がなかった。

やっと暇を見つけて、さあ久しぶりに・・・と出かけたとき、僕はもう夜通しどころか、ほんのわずかな時間もブラックジャックのテーブルに坐って勝負することができなくなった。

会社を創業してからの日常は、ぜんぜん意識していなかったけれどじつは勝負・勝負の連続で、ブラックジャックのテーブルの上のチップとは比較にならぬ金額が、自分の判断の一つ一つによって、ちょっとしたことの成功と失敗の違いによって、出て行ったり入ってきたりするものなのだということが、ブラックジャックをやり始めてまもなく、鮮やかに身体でわかってしまったからである。

それ以来、ラスベガスやタホに行っても、ブラックジャックのテーブルに坐ることはなくなった。

「ものぐさ」さんの『人は結局自分の人生を生きなければならない。あくまで生きるというのは自分自身の主観的な行為である。』という文章の言葉を借りれば、12年前に会社を始めたときに、僕は本当に「自分の人生を生き」はじめ、その代償行為を必要としなくなったのだろう。
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梅田さんが戦略コンサルタントだったことは、ギャンブルがとても楽しく、
そして起業したとたん、ギャンブルが楽しくなくなった

ナルホド、と思った。

僕も起業後にギャンブル欲がなくなった。
それは、起業がいわばギャンブルだからだと思っていた。
(起業=超アーリーの未公開株に数年間全財産一点張りの投資方法)

でも、違うんだってことに気づいた。

僕は、僕の人生を既に歩み始めているんだ。
自分の人生を歩み始めると、たいがいのことが、重要じゃなくなる。

・どれだけお金持ちか、とか
・面白い人と会ったか、とか
・自分が人よりもどれくらい優れているか、とか
・自分が人からどう思われているか、とか
・自分がどれくらい異性にモテるか、とか

自分にとって真に重要なことをやっていれば、
そういったことがどうでもよくなるのは当然。

だから当然、
ギャンブル欲が満足されているか、なんてはのはどうでもいい。

朝、鏡を見て、
「今日が人生最後の日だったとしても、今日予定されていることをやる」って思えるとしたら、
それは、自分の人生を生きている証拠。

自分の人生を生きていれば、人生がシンプルになる。



戦略コンサル辞めて起業している日記