日経ビジネス人文庫「松下幸之助 夢を育てる」
松下幸之助 夢を育てる―私の履歴書
がおもしろかった。
1950年代に、松下電器産業(現パナソニック)が企業規模を大いに拡大しようとした時期があった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
松下電器の再建もようやく軌道にのってきた昭和三十一年、私は松下電器の五カ年計画を発表した。・・・私は“向こう五カ年に売り上げを四倍にしよう”と一月十日の経営方針発表会の席上で発表したのである。これにはみんなびっくりした。“ほんとうにそんなことができるのだろうか”とみんな半信半疑であった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ここで、さすが松下幸之助翁!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
私は、この計画は必ず実行できると信じていた。・・・ その信じるところの理由を私は次のように話したのである。
「なぜできるかと申しますと、これは広く一般大衆の要望だからであります。すなわち、これはわれわれに課せられた大衆の要望を、それをそのまま数字に表したにすぎないのでありまして、私ども自体の名誉のためとか、あるいは単なる利欲のために行おうとするものではないからです。いわば社会に対する義務の遂行です。だからわれわれの働きに怠りさえなければ、これは必ず実現できると思うのです。われわれは世の中に奉仕するという崇高な義務に基づいて、仕事をやっているのでありまして、名誉とか成功とか、そいういういわば私的な欲望から発しているものでは断じてないのであります。
言い換えますとこれは、私どもが大衆と、“見えざる契約”をしていることになるのであります。もちろん別に契約書を交わしたわけでもなければ、口約束をしたわけでもありません。しかし、われわれの仕事の使命をはっきり自覚するならば、そこに“見えざる契約”“声なき契約”が交わされていることを知ることができるのであります。だからこの“見えざる契約”を素直に見、”声なき契約”を謙虚に聞いて、その義務を遂行するために、常日頃から万全の用意をしておくことは、これは私ども産業人に課せられた大きな義務だと思います。」
5か年計画の目標八百億円は、私のこの方針発表にふるいたった全員の協力で、四年目にほぼ達成できた。そして五年後には松下電器の生産販売額は一千億円を超えたのである。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ベンチャーは、世の中に存在するイシューを解決する存在。
と僕もこのブログに書いたが、
いやー レベルが違う。
これがリーダーとしてあるべき姿。
ここまでの言い切りっぷり・・・ さすが経営の神様だと思う。
1950年代に、松下電器産業(現パナソニック)が企業規模を大いに拡大しようとした時期があった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
松下電器の再建もようやく軌道にのってきた昭和三十一年、私は松下電器の五カ年計画を発表した。・・・私は“向こう五カ年に売り上げを四倍にしよう”と一月十日の経営方針発表会の席上で発表したのである。これにはみんなびっくりした。“ほんとうにそんなことができるのだろうか”とみんな半信半疑であった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ここで、さすが松下幸之助翁!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
私は、この計画は必ず実行できると信じていた。・・・ その信じるところの理由を私は次のように話したのである。
「なぜできるかと申しますと、これは広く一般大衆の要望だからであります。すなわち、これはわれわれに課せられた大衆の要望を、それをそのまま数字に表したにすぎないのでありまして、私ども自体の名誉のためとか、あるいは単なる利欲のために行おうとするものではないからです。いわば社会に対する義務の遂行です。だからわれわれの働きに怠りさえなければ、これは必ず実現できると思うのです。われわれは世の中に奉仕するという崇高な義務に基づいて、仕事をやっているのでありまして、名誉とか成功とか、そいういういわば私的な欲望から発しているものでは断じてないのであります。
言い換えますとこれは、私どもが大衆と、“見えざる契約”をしていることになるのであります。もちろん別に契約書を交わしたわけでもなければ、口約束をしたわけでもありません。しかし、われわれの仕事の使命をはっきり自覚するならば、そこに“見えざる契約”“声なき契約”が交わされていることを知ることができるのであります。だからこの“見えざる契約”を素直に見、”声なき契約”を謙虚に聞いて、その義務を遂行するために、常日頃から万全の用意をしておくことは、これは私ども産業人に課せられた大きな義務だと思います。」
5か年計画の目標八百億円は、私のこの方針発表にふるいたった全員の協力で、四年目にほぼ達成できた。そして五年後には松下電器の生産販売額は一千億円を超えたのである。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ベンチャーは、世の中に存在するイシューを解決する存在。
と僕もこのブログに書いたが、
いやー レベルが違う。
これがリーダーとしてあるべき姿。
ここまでの言い切りっぷり・・・ さすが経営の神様だと思う。