蒼穹の昴 | フィリピンで働くシリアル・アントレプレナーの日記

蒼穹の昴

浅田次郎「蒼穹の昴 」を読んでいる。


戦略コンサル辞めて起業している日記-soukyuu


清朝末期の、国を想う群臣たちを描いた作品。
例えば、日清戦争後の下関条約の調印にきた李鴻章なども登場する。

李鴻章って、こんな優秀な奴だったんだ、
北洋艦隊って、清朝の軍隊じゃなくて彼の私兵だったんだ、
でも結局は日本に負けざるをえなくって、
下関に条約調印にきた彼の気持ちはどんなだっただろう、とか思いをはせる。

李鴻章って、太平天国の乱を勝ち抜いたんだ、とか、
袁世凱って、李鴻章から地盤を引き継いで軍閥になったんだ、とか、
中国の近代史が線でつながる感覚も面白い。

司馬遼太郎の「坂の上の雲」などと読み合わせてみると、
(とはいいつつもどちらも小説なので史実じゃないんだけれど)
国の盛衰は、優秀な人材の有無で決まるんじゃなくて、
人材がのっかるシステムの優劣で決まるんだなかと思う。

経営共創基盤の冨山さん曰く、
「人間はインセンティブと性格の奴隷である」

インセンティブをどう設計するか。
レアジョブの会社としてのシステムを、いましっかり考えている。