ゲイリー・ハメル「経営の未来」 | フィリピンで働くシリアル・アントレプレナーの日記

ゲイリー・ハメル「経営の未来」

「経営の未来」という本を読んでいる

経営の未来

keieinomirai

まだ途中までしか読んでいないが、とても面白い。

人間のあり方を規定するのは、その人が身を捧げる大義と克服しようとする課題である。

イノベーションにはいくつか種類がある。業務イノベーション、製品イノベーション、戦略イノベーション、そしてもちろん経営管理イノベーションである。どのイノベーションもそれぞれ独自の形で成功に貢献するが、これらのイノベーションを、上に行くほど価値創造と競争上の防御力が高くなる階層図で示すとしたら、経営管理イノベーションが一番上にくる

イノベーションをすべての社員の業務にしている企業がほとんどないのは驚くべきことだ。

経営管理イノベーションの課題が、またいくつか増えることになる。
  1.社内のすべての人間をイノベーション活動に参加させ、各人に創造力を高めるツールを持たせるにはどうしたらよいか
  2.トップ・マネジメントの空疎な信念がイノベーションを阻まないようにし、異端のアイデアがその価値を実証するチャンスを与えられるようにするにはどうすればよいか。
  3.今日の結果を出すために全力で走っている組織で、草の根イノベーションのための時間と空間を生み出すにはどうすればよいか

  1.集中、規律、秩序を犠牲にすることなく管理を減らすことによって社員の自由を拡大するにはどうすればよいか
  2.官僚型組織の仕組みではなくコミュニティの精神が人びとを結びつける会社を築くにはどうすればよいか
  3.組織のすべての人間が感じる使命感を、非凡な貢献の基盤になるように高めるためにはどうすればよいか

人間の能力を結集させるという点では、コミュニティの方が官僚型組織より優れているのである。

モチベーションの高い、とびきり優秀な連中が共通のビジョンを持っている場合には、彼らを細かく管理する必要はない。