産経新聞に掲載いただきました。 | フィリピンで働くシリアル・アントレプレナーの日記

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【ねっと系】スクロール 激安在宅レッスンができるワケ
2008.4.23 08:21

 ■ブーズ・アレン・ハミルトン 土井康二郎

 読者の中には英会話を習う方もいるだろう。英会話大手ジオスを例にとると、個人レッスン料は25分換算で約5000円~、駅前の校舎で受講するのが通常だ。この英会話を、自宅で、かつ低価格で習うことが可能となった。「レアジョブ」というベンチャー企業が、海外の名門大学生を講師とした英会話個人レッスンを、25分で129円~という料金で提供している。校舎のない地域でも受講できる上、価格もジオスの数十分の一だ。レッスンはSkypeという通話ソフトを利用し、音声通話とチャット、時にはビデオ通話を介して行う。ソフトは無料でダウンロードでき、他にパソコン本体とマイク(1000円程度)があればよい。

 在宅での破格レッスンを可能にした要因は3つ。「国家間の賃金格差」、「低価格のブロードバンドインフラ」、それに「P2P(ピアツーピア)通信技術」だ。まず、講師はフィリピン大学(フィリピン最高位)に通う優秀な学生だが、賃金水準は日本の数分の一だ。次に、通信インフラが整って円滑な通話が可能となった。日本では2001年ごろ、フィリピンでも06年ごろからADSLなどのブロードバンド回線が低価格で提供されている。さらに、通常のIP電話はサーバーの保守費用がかかるが、P2P技術を利用すれば無料で通話可能だ。このサービスがどこまで普及するかは未知数だが、興味深い事例だ。今後、個人向けサービスの「海外調達」はどこまで進展するのだろうか。物理的な接触を伴うサービス(マッサージなど)は難しかろうが、英語ができればインド人からプログラミングを習ったり、中国人の語学・家庭教師を雇ったりすることが普通になる日がくるかもしれない。

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【プロフィル】土井康二郎

 どい・こうじろう 東大卒、同大学院修了(社会心理学修士)。情報通信、消費財、流通、電機、金融などの企業に対し、新規事業・市場参入・マーケティング戦略などの立案、および組織体制・業務の改革支援などのコンサルティング経験を有する。

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なぜレアジョブが可能になったのかという点が非常に分かりやすく書かれていて、僕自身、とても勉強になりました。
産経新聞の方々、ブーズアレンの土井さん、誠にありがとうございました。 m(_ _)m