「継続的かつ量的な英語経験」が成否をわける重要なポイント
Eigozaiというサイトに、僕がこれまで読んだ中で最も的確と思う英語教育論が載っていた。
http://www.eigozai.com/ABOUT/ABOUT3.htm
以下、一部を抜粋。
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すでに外国語として実用レベル以上の英語能力を獲得できている人は、生活環境や経歴、交友、趣味などによって学習活動として意識して英語経験を積み重ねたのか否かは人それぞれでも、何らかのかたちで継続的に英語とのかかわりを相当量持ったことのある人といえます
実際はなかなかその光明が見えてこないと悩む日本人英語学習者の多くの方にとって、もっと根本にある大きな要因のひとつは、総じて「英語そのものに接する経験の絶対量の圧倒的な不足 」にあります
英語上達学習の一環として市販教材・学習書籍を買うもよし、スクールに通うもよしです。しかし、それら既存の教育サービスには経済的負担や、教育・学習(英語経験量)の時間的な制約が伴なうものです。たとえ、それらの教育プログラムが綿密に効果・効率を考えて組まれ、優れた指導手順によるものであったとしても英語に慣れ親しむための経験量に関して言えば、ごく一般的な教育プログラムを通して得られる英語経験量は時間にしてせいぜい数十時間から百余時間程度のものがほとんどでしょう。その学習機会における英語経験量というのは単純に言語能力習得に必要となるであろう「英語に接する経験の絶対量」から見れば、それだけでは高が知れている(量としては桁違いに全く足りない)と言わざるを得ないのです。
これまで 皆さんがやってきた基礎知識の習得学習が無駄ということでは決してありません. それらはこれから使える英語力に発展させてゆくための核になります
日本人は公の学校教育を通して外国語として英語を学ぶ上でまず必要となる基礎知識をだれもが一通り学ぶことができます。これは他の外国語を一から学び始めることと比べれば、かなりのアドバンテージです。学校教育または自己学習活動を経て、英語基礎知識の素地(中学程度 またはそれ以上)をすでに多少なりとも持っている方はこれまでの学習で学んできた知識をコミュニケーションに使える技能として活性化させる英語の基礎体力作りに着手してください。
基礎体力作りとは「これまで学校教育や自己学習で学んできた英語知識を核に、たくさんの英語に接して、英語の語感やリズムを体得し、日本語を介さずに英語のままスピード理解するといった英語ということばへの対応能力を高めること」 です。 文法知識に頼って英語を分解し、断片的に暗記した単語や慣用句をそれぞれ相当するであろう日本語に置き換えたのちに日本語の思考でパズルのように組み立てて理解しようとするのではなく、英語をその語順で意味のまとまりごとにそのままイメージ化する「英語理解の感覚」を掴むことです。
あなたが実用レベル以上の英語コミュニケーション能力習得を目指し、学習活動に実質的な成果を求めるのならば、継続して日々できる限り英語と接する量(機会)を増すことは絶対に無視してはならない重要なポイントです。よく「継続は力なり」といわれます。
総じて学校で学ぶような基礎の学習を終えた段階からメキメキ力をつけてゆく人と、いつまでも低迷してしまう人との学習の成否を分ける決定的ともいえる大きな違いは 「英語の訓練・経験の密度(頻度)の高さと絶対量の違い」です。たとえ何年も何十年も英語を勉強していてもそれが途切れ途切れの散発的な学習の繰り返しであったり、英語に接する経験・訓練の絶対量が伴なっていなければ、期待に反してあまり成果が上がらないのは当たり前のことなのです。
これはたとえばスポーツ、芸事、熟練を要する作業・仕事などを経験したことのある方ならわかるはずです。知識や理屈を頭で理解することも大事ですが、その上で日々、経験や訓練を重ね( より多くの時間を費やし)身をもって慣れて巧みになることに努めたはずです。 その上達は理屈や知識の量を増やすといったことだけではない、経験や訓練によって体得した「感覚」「慣れ」というものも備わったことによるものです。 コミュニケーションのための英語力も同じです。
「基礎的な単語や慣用表現、文法など、外国語を学び始める際の核となる基本知識や理屈を覚えることを目的にひとつの教材を繰り返し利用して要点を学ぶ集中的な学習」と「次から次へと新しい英語情報(新聞、ニュース、および本など)に接し、英語の語感を体得しながら既習の知識を様々なかたちで思い出し、繰り返し試し、新たに出会った未知のことばや表現を自分の知識のストックに加えてゆく発展的な英語経験の学習」との違いを認識して学ぶことが大事です。
訓練・経験で誰でも日常の意思疎通レベルには到達できるのがことばです