トップコンサルタントの性格:ラポール | フィリピンで働くシリアル・アントレプレナーの日記

トップコンサルタントの性格:ラポール

コンサルタントは概して「自分は賢い」的な態度をとりがちな人が多いと書いたが、
本当にトップのコンサルタント、
つまりパートナー(役員)クラスの中でもさらにトップの人たちは、
決してそんなことはない

彼らのレベルになると
もはや問題解決が仕事ではなく、
問題解決する仕事をどう引っ張ってくるか、
つまりクライアントから悩みをどう相談してもらえるかが仕事になる

だから、
「自分は賢い」的な態度を取ると仕事に不利で、
むしろ「あなたの思いを私も感じていますよ」というか、
「あなたのことは全て受け入れます」的な雰囲気を醸し出した方が、
職業上有利である

今までそういうトップコンサルタントと接する、
または一緒に仕事する機会が何回かあったが、
彼らの持ってある雰囲気というのは
会った瞬間にその人に惹きつけられるというか、
好きになるというか、
何をその人が言うか以前に、
魅力をすごい感じたものだった

そういうのを英語でラポールというのだが、
(日本語で説明しくい概念)
どのトップコンサルタントもそれを共通して持っているように感じた
(サンプルはすくないんだけど)

「あなたやあなたの同僚は、うまれつきラポールができたのか、
それとも訓練したのか」
と聞いてみたところ、
「Not gifted」
パートナーとして仕事をしているとクライアント前などそういうことが要求される機会が多く、
従って身についてくるんだ、
と言っていた

魅力というものさえ、
キャリア上必要なものとして明確化されており
OJTでトレーニングする機会が与えられているというわけだ。
戦略コンサルという世界は、
ある種一流と言われる領域に達するまでの道を最短にするようできていると改めて感心した