仕事の実力は伸びているのか? | フィリピンで働くシリアル・アントレプレナーの日記

仕事の実力は伸びているのか?

いまのファームに入る前に、他のファームを受けて、途中で落ちた。

そこは、落とした理由をちゃんと説明してくれるいいところで、こう説明を受けた。

「君には、全体観が欠けていた、というのが、今回残念な結果になった理由です」


全体観とは何かってことについては、また別の機会に語りたいんだけれど、(もう記事書いたかな?)

そのあとで、僕はこう質問した

「あの、こう落とされたってことで、僕にはコンサルの素質ないから、

 これ以上他のファームも受けない方がいいんですかね?」

その人は、こう言った

「受けたほうがいい。」

「まず、僕たちが君の全てを把握できているわけではない。そこまず理解してほしい」

「その次に、もし君に素質がなかったとしても、コンサルに入ったほうがいい。」

「ファームのパートナー(役員クラス)になろう、というのならともかく、

 コンサルとして働くと、ものすごい実力がつくから。」


ものすごい実力・・・

どんなものかは知らないが、そこを落ちた後、僕の目標はこうなった。

「コンサルに入り、実力をつける! とくに、足りない全体観を補う!」


それで、コンサルに入って半年。

その中で感じるのは、とりあえず3年はここにいないと、意味がないな、ということだ。


外資戦略コンサルは、ぜんぜん年功序列じゃないけれど、

調査設計の仕方とか、プロジェクトのスケジュールの組み方とか、

ある程度経験を前提としている業務が多い。

したがって、どう努力したって、入社○年目ではここまでが限界・・・ というのが決まってくる。

また、自分がある程度できるとしても、自分よりできるって人はたくさん社内にいる


でも、その部分ができるようにならないと、コンサルにいた意味があまりない。


だから、3年。


社内の先輩によれば、

「3年以内にやめるのなら、入ったこと自体が無駄」

「よく、1年目とかにやめて、『コンサル業界いました』という人がいるけれど、あれは違う」

「3年いなきゃ意味ないけど、3年いたら、驚くほどちからがついている」

「5年もいたら、事業会社のひとに負けないよ」

「力を伸ばせるのは、35歳まで。35以降は、それまでに貯めたぶんで伸びていく・・・」


いまのところ、じぶんではどうだろう?

コンサルに必要な力はのびているけれども、

一般事業会社で必要な力は伸びているのか、よくわからない。


でも、事業会社のひとと話していて、愕然とすることはある

「何を根拠にその理由述べているの?」

「それって、スペシフィックな(特別な)例じゃないの?」

「ことばの定義があいまいじゃない?」

なかには、シニアクラスにもこんな人がいるから、そういうときは、

ちょっとは自分の力が伸びたのかな、と思う。


あと、モレをなくすことを、いま目標としてやっているが、これは、事業会社でいれば、

「あ、○○を念頭にいれてなかった!」 とか、

「××の方法もあったのか!」 とか、 

そういうことがなくなる、ということかな?


でもさ、遅いんだよね。3年って。

ベンチャーやってても勉強できるのに、いま、貴重な時間無駄にしてるかなって思う。


Oisixの高島さんは、マッキンゼーを1年ちょいでやめて起業しているじゃない?


そのへん、どうなんだろう?

ちょっと聞いてみたいなぁ。