私は今から20数年前、アメリカに1年ほど滞在したことがある。
その期間、アメリカの良い面、悪い面、様々見えた。
アメリカは自由な国である。
しかし、差別も偏見もある。
実際、あからさまに東洋人であることで、後回しになったり、「イエローモンキー」と言葉を投げつけられたこともあった。
それでも、アメリカには世界中から様々な人種がやって来てくる。
それは、なぜか。
民主主義国家であるからだ。
何を考え、何を信仰し、何を言っても良い。
そして、それぞれの人の人権が守られているということ。
しかし、民主主義国家というものを、単純に自由でなんでもありな制度だと思うのは大きな間違いである。
その自由には責任が伴う。
その責任を問うために、憲法があり法律がある。
自由を守るための法律である。
多種多様な人がひとつの場所で生きていくために、憲法や法律がある。
そして、この憲法や法律によって生きる権利が認められている。
差別や偏見の上に、憲法や法律、そしてその上には宗教がある。
これが、アメリカの民主主義である。
だから、全ての人の自由が守られている。
宗教があることに日本人は違和感を感じる人がいるかも知れないが、全てお見通しの「神」という存在があることで、自分には絶対嘘はつけないということ。
これが宗教を信仰するということで、人が正直であることを保証している。
神というという目に見えないものを信じることを、小馬鹿にするような今の日本ではあるが、この人が正直であるということは非常に重要であり、民主主義の根幹の部分でもある。
この「良心」の部分がなくなれば、共産主義や社会主義のように全て、人が決めた法律で全てを統治することになる。
一見、合理的ではあるが、トップや政治の傾きによって、人々の自由が奪われてしまう。
その先にあるのは、ただの監視社会である。
今回の大統領選挙で、様々な報道やネットを通して情報が氾濫している。
まだ疑惑レベルではあるが、あまりにもバイデンや民主党側の疑惑が多いのも実態である。
民主主義を守るためには、全ての疑惑を憲法や法律に照らし合わせて、裁判で決着することが望ましいだろうと思う。
トランプ、バイデンどちらが勝つという単純なことではなく、民主主義国家として大統領を選んでもらいたいものである。