学校を卒業して就職しました。
この頃ってブラック企業って言葉がまだ無かったんだけど、勤めた会社は超が付くくらいのブラックでした。
表向きは普通をうたってるので、どうようもない。
どの辺がブラックだったかと言うとですね、最初に説明された就業時間は8:30〜17:30だったんですが、基本的に残業が当たり前でして…平日の終わりが21〜22時なんです。
しかもこれタイムカードつけてるのに残業代ってのが発生してなくて、固定給ですよ…。
繁忙期になると0時とかは当たり前で、毎日6時間のサービス残業を強いられるのはどうなんだろう。
しかも日曜日は他の社員さんが野球好きで、自分が入社してから男性が9人になったとかで、チーム作ろうとか言い出しやがって、やりたくもない野球をしないといけないっていう。
これだけだとこの時代はまだ普通だったかもしれないんですけど、先輩的な立ち位置にバイトの人がいたんです。
男性なんですけど、入った会社は社員昇格制度ってのもあって、普通ならこのバイトが社員に昇格して、本来なら自分は入社出来なかったみたいなんですが、理由としては性格がヤバいって点が大きかったんじゃないでしょうか。
パートのおばちゃんとかにも冷たくあしらってたし、年下という理由だけで自分なんかゴミみたいな態度でしたからね。
もうね、どんどんと何かが擦り切れていってるような感じになってました。
この頃の話を当時の友達に聞くと、目がやばかったとか、死ぬんじゃないって思ってたそうです。
半年くらい耐えてから、繁忙期中に2日連続で寝坊して、お偉いさんから『次はない』って注意され、同じ部署の管轄さんに『同じ給料貰ってるんだからさ』って説教された時にキレかけたけど。
理由は自分以外の社員さんは女性だったり、家庭があるって理由で帰宅が遅くても19時なんです。
こっちは毎日0時とかですよ?
その5時間も差があって、残業代がないのに給料を2倍くらい貰ってる上司にイラッとしてました。
そして、その翌日起きたら12時を過ぎてて、お偉いさんが家のドアを叩く音で目が覚めました…。
終わった…と思いつつ、冷静に考えてこの会社にずっといたら、多分死を覚悟しないといけないと思ったので、そのまま逃亡することにしました。
その日はとりあえず久々のネカフェに行って、久しぶりにネトゲをやったんだけど、楽し過ぎて涙が溢れてましたね。
毎日仕事と会社の往復で、へとへとで家に着いてご飯とお風呂入って寝たら4時間後くらいに起きないと間に合わないって無理がある。
それで貴重な日曜を野球させられるって意味わかんねーよ…何させたいん?
この時代はこれが当たり前だからって言われればそれまでだったけど、今なら労基に駆け込めば1発アウトだった案件だよね。
これのせいで働くよりもネトゲやってる方が楽しいって思い始めたのでした。