新生活の不安を抱えながらも

その時期、自分の父親の事で

憔悴しきっていた…


500㎞離れた実家で両親は

97才になる祖母の自宅介護

その父親さえも病気からの

認知症が進んでいるとの事だった


年明けに様子を見に帰って

老老介護の現状と

親父のあまりの衰えぶりに

言葉が出なかった…


まともな生活が送れる状態でない

一刻も早く手を打たないと


お袋は気がふれているのか

こちらの助言に耳を傾けない



伯父や兄貴達に相談して


祖母はグループホームへ

両親は九州の兄貴の所で

治療に専念してもらうとなり

それに向けて奔走していた。


それに加え、その少し前に

長男が一人暮らし先で

軽犯罪を犯し警察の世話になった


その被害者との示談交渉などで

謝罪はしたものの相手が悪く

法外な賠償を求めてきたりと

その交渉にも手を焼いていた。


加えて次男の新生活の準備

部屋探し等で忙しく


目の回る様な忙しさと

考えなければならない事

連絡しないといけない事

準備しないといけない事


動く先が全て県外なので

土日はほとんど出ていた


心身共にボロボロではあったが


自分が動くしかない


あの時期は本当に地獄だった



……