公共工事を取りまく環境は、近年、大きく変化してきています。価格と品質の両面で優れた工事であると同時に環境面や省資源への配慮、さらに建設される構造物の維持管理費の削減といった、多様なニーズを満たした工事が求められています。

総合評価方式は、こうした新しい社会と時代の要請に応えるために導入された入札・契約方式で、民間企業の技術力を活用し、品質を高めるための新しい技術やノウハウといった、価格以外の要素を含めた新しい落札方式のことです。

近年公共事業で総合評価方式による発注が増えてきました。従来のように、入札金額だけで落札業者を決めるのではなく、会社、技術者の工事実績、地元か否かなどを総合的に評価して決めることが求められています。

評価項目の中で、重みが大きいのが技術提案です。発注者から与えられたテーマに関して、どのように施工するのかという技術的な提案を事前に提出して、その良し悪しを評価されます。