熱中症予防の指標となる「暑さ指数」という情報について、環境省は近年、大型連休の前から気温の高い日が多くなっていることを受けて、情報の公開を例年より1か月近く前倒しして今月から始めました。

「暑さ指数」は、気温や湿度、それに直射日光や路面から照り返す光がどのくらい当たるかなどのデータをもとに環境省が算出し、熱中症予防の指標としてホームページで公開しています。
例年、5月半ばから公開されていましたが、近年、野外でのレジャーが増える大型連休の前や期間中に気温が高くなり、熱中症で病院に搬送される人が多くなっていることから、ことしは例年より1か月近く前倒しして今月20日から公開を始めました。

「暑さ指数」は、1時間ごとの値のほか、翌々日までの3時間ごとの予測値が公開され、5段階で色分けされていて、赤の場合は運動や外出を原則やめるほか、オレンジの場合は激しい運動や炎天下での外出を避ける必要があるとしています。

環境省大気生活環境室の行木美弥室長は、「特に体が暑さに慣れていないこの時期は、熱中症にかかりやすいので、暑さ指数を参考に、こまめに水分を取るなど対策をとってほしい」と話していました。
「暑さ指数」は9月29日まで公開され、ホームページで利用登録すると、メールで受け取ることもできます。

出典:http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170423/k10010958041000.html