ライクスミュージアム(アムステルダム国立美術館)のディック・ブルーナ展 | 心のコンパスがさししめす まだ知らないどこかへ                 ~2度目の帯同はスライドでUSAからハードな国へ~

心のコンパスがさししめす まだ知らないどこかへ                 ~2度目の帯同はスライドでUSAからハードな国へ~

旅の計画も旅も好き♪地のものを食べ歩くのも大好き♪
非日常のモノ・コト・体験&経験をしつつも
『懐に優しく上質でリュクスな旅』実現のため知恵を絞る日々と旅の記憶を気ままに綴る私の軌跡!

HGVCとJGCにSFC,時にはFクラス・LCCも活用しメリハリ旅を目指してます!


世界中で愛されているうさぎのうさこちゃん。
オランダではナインチェと呼ばれていて本名をナインチェ・プライス Nijntje Pluis

6月20日に生まれたミッフィーも今年で生誕60周年。
なんと、還暦を迎えてるというわけです。

節目の今年はまた特別なようでオランダ各地、そして日本でも展覧会やイベントが開催されてるようですね。

私のいちばん古い記憶は意外にもはっきりしていて、幼稚園入園準備に際し母と買い物に出掛けた百貨店で傘と長靴は『絶対ミッフィーがいい!』と頑として譲らなかった記憶が鮮明に残っています。
そのミッフィーが生まれた国に住むことになるとは思いもしなかったなぁ。

と言うわけで、ミッフィーの生みの親『ディック・ブルーナ』の企画展がアムステルダムの国立美術館で開催(8月27日~11月15日)されていたので、終わる前に!!!と、焦って行ってきました。

{9865C443-9992-4D5D-80AC-70C5272CD5BA:01}
この日11月8日(日)は曇り時々雨。
体調不良が続くも少し調子が良かったので1点集中で出掛けました。

{09120184-17F3-4526-92D7-C7B2B562B750:01}

夏に訪れた時はすぐ近くのゴッホ美術館をゆっくり鑑賞したので時間切れ!
疲れちゃったし、無理せずまたの機会に!なんて悠長に思ってたら、風邪を引いたのをきっかけにそれ以後ずっと体調不良に悩まされることとなり、とても美術館に行ける状態ではなくなっちゃって。
更に一時帰国でバタバタしたおかげで、気付けばギリギリになっちゃってました。


彼が大きなインスピレーションを得たのはアンリ・マティス作品だと仰っていて、レジェ、そしてステイル派の人々やサンドベルグやウェルクマンといったオランダ人アーティスト達も影響を与えたと言われています。
この企画展では絵本作家としてだけでなくアーティストとして扱われており、ポスターやデッサンなど、約160点の作品が展示されているとのことでした。


記念すべき最初のミッフィー本 1955年
{79E23F82-6AC8-4C31-907B-EFDD059B513C:01}


1970年 KLMのポスター
{BBF7AF7D-0F45-4738-86AD-B8E36DCF733F:01}
わぁ~、オランダならでは!


こちらもオランダならでは!なカルネミルク(バターミルク)のポスター
{7303A330-C7B3-4FC1-BAF4-5131B6F3207C:01}


読書週間のポスター ブラックベア
{59BC70F4-9D11-4930-9B6D-D58D182D622C:01}
本に夢中になっていて、飛行機が飛び立っても気付かず読んでいるくまさん
目が真っ赤になるほど夢中になってることを表してるのだそう。


{EBE22DFA-9E7E-4F5E-B747-92FFBAB31D3A:01}
こちらも本に夢中で目が真っ赤です


メガネの広告ポスター
{10C7A284-169C-47C4-B5DC-972DD01ACCCE:01}
子供にメガネが不評なのを受け依頼があって書かれたポスターとのこと


家の中から寒そうな外を眺めてる絵
{5E493ACD-6D3C-4F71-86F5-595746D96821:01}
何も言われずとも、家の中から外を眺めていることが分かりますよね?
青は寒そうなことを表しているのだそう。


外から見た暖かそうな家の中
{99F71D1B-45B1-44D3-8181-7A2DCE531CCA:01}
シンプルな絵なのに、外から見る暖かい家の中の雰囲気が伝わってきます。


ディックブルーナさんと言えばミッフィーを連想しがちですが、その他にもとてもたくさんの作品を残されてます。
それらはとてもシンプルだけど、意図が分かりやすくカワイイ!


海のポスター
{BF6F6BF2-C5C4-4C32-915E-4BBF7F64A333:01}


大波で転覆しそうな船を表現しているポスター
{50516B80-1B20-4561-9CD2-95074D9221BF:01}


デッサン中の子供
{8376CEEC-6DD0-4A26-9B92-E7C79C9E5165:01}
週末だったので子供達がたくさん訪れていました。
スケッチブックを手にデッサンする子供たちも多数。
日本と比べると美術館内も実に自由です。


肝心のミッフィーについては約120点の原画も展示されているとのことでしたがそんなにあったかしら?と言う印象。
それでも、ミッフィーが生まれてきた過程が読み取れるだけでなく、ブルーナさんの技能・アーティストとしての才能を垣間見ることができましたよ。


制作過程を表した絵
{C4E752F7-EF57-499E-B85D-76EF21E24532:01}


絵本の表紙&裏表紙の原画
{F8044837-ECBB-49AD-A65C-D44E29C249D3:01}


森の中のミッフィー
{DC853F45-402B-4F36-A56B-141443D7FB8F:01}

展示は1室のみ
{77C00B38-7B0F-4737-9E24-53D6DF4B80A5:01} {A14C1102-87F3-44DC-B138-8854872AB32A:01}

さほど広い空間でもなく、正直少々物足りなさを感じたものの、ブルーナさんの太いラインと原色を数色だけ使う簡素で単純だけど伝えたいことをしっかり伝えてくれる絵を楽しむことが出来ました。


ディック・ブルーナ氏の肖像画
{E5A361C3-7935-446C-B392-D6D381569EB8:01}

最後にブルーナさんについて。
出版社A.W.ブルーナ社オーナーのご子息として1927年生まれ。
祖父も出版会社を経営されており、叔父のヘンク・ブルーナ氏はオランダの文房具屋チェーン『ブルーナ』の設立者。
ご自身はロンドンやパリで過ごしたあと、アーティストになる夢を抱きアムステルダムの美術学校に入るもすぐに辞めてしまい、父親の経営する出版社でイラストレータとして働き、1970年まではポスターや本のカバーなどをデザインしていたのだそう。

その頃のポスターなんでしょうね、初期の宣伝用って。

オランダ北西部の海岸で見たうさぎを描いたのが1955年夏。
これがのちに、爆発的にヒットするミッフィー本の原点となったのだそうです。
そんなうさぎの絵本が世界40か国で翻訳され、多種多様なキャラクターグッズだけでなくミュージカルや映画・アニメなどにもなって何十年も愛され続けるうさぎになろうとは、当のご本人も思いもよらなかったことでしょう。

ミッフィー還暦前の2014年、ブルーナさんは既に筆をおいていらっしゃいます。
子供の頃大好きだったミッフィーの経歴を生まれた地で、昔見たのとは違う側面から楽しむことが出来て良かったな。

今回の企画展は残すところあと数日の開催ですが、お近くの方はいらしてみては如何でしょう?



日時:2015年8月27日から11月15日まで(毎日9時から17時)
場所:アムステルダム国立美術館 
入場料:17.5ユーロ (Museumcardで無料)
https://www.rijksmuseum.nl/en/bruna



ポチっとなクリックしていただけると更新の励みになりますポチっとな
お手数おかけしますが、よろしくお願いいたします。