世界中で愛されているうさぎのうさこちゃん。
オランダではナインチェと呼ばれていて本名をナインチェ・プライス Nijntje Pluis。
6月20日に生まれたミッフィーも今年で生誕60周年。
なんと、還暦を迎えてるというわけです。
節目の今年はまた特別なようでオランダ各地、そして日本でも展覧会やイベントが開催されてるようですね。
私のいちばん古い記憶は意外にもはっきりしていて、幼稚園入園準備に際し母と買い物に出掛けた百貨店で傘と長靴は『絶対ミッフィーがいい!』と頑として譲らなかった記憶が鮮明に残っています。
そのミッフィーが生まれた国に住むことになるとは思いもしなかったなぁ。
と言うわけで、ミッフィーの生みの親『ディック・ブルーナ』の企画展がアムステルダムの国立美術館で開催(8月27日~11月15日)されていたので、終わる前に!!!と、焦って行ってきました。
この日11月8日(日)は曇り時々雨。
体調不良が続くも少し調子が良かったので1点集中で出掛けました。
夏に訪れた時はすぐ近くのゴッホ美術館をゆっくり鑑賞したので時間切れ!
疲れちゃったし、無理せずまたの機会に!なんて悠長に思ってたら、風邪を引いたのをきっかけにそれ以後ずっと体調不良に悩まされることとなり、とても美術館に行ける状態ではなくなっちゃって。
更に一時帰国でバタバタしたおかげで、気付けばギリギリになっちゃってました。
彼が大きなインスピレーションを得たのはアンリ・マティス作品だと仰っていて、レジェ、そしてステイル派の人々やサンドベルグやウェルクマンといったオランダ人アーティスト達も影響を与えたと言われています。
この企画展では絵本作家としてだけでなくアーティストとして扱われており、ポスターやデッサンなど、約160点の作品が展示されているとのことでした。
記念すべき最初のミッフィー本 1955年
1970年 KLMのポスター
読書週間のポスター ブラックベア家の中から寒そうな外を眺めてる絵
外から見た暖かそうな家の中
ディックブルーナさんと言えばミッフィーを連想しがちですが、その他にもとてもたくさんの作品を残されてます。
それらはとてもシンプルだけど、意図が分かりやすくカワイイ!
海のポスター
大波で転覆しそうな船を表現しているポスター
デッサン中の子供
肝心のミッフィーについては約120点の原画も展示されているとのことでしたがそんなにあったかしら?と言う印象。
それでも、ミッフィーが生まれてきた過程が読み取れるだけでなく、ブルーナさんの技能・アーティストとしての才能を垣間見ることができましたよ。
制作過程を表した絵
森の中のミッフィー
展示は1室のみ
読書週間のポスター ブラックベア家の中から寒そうな外を眺めてる絵
外から見た暖かそうな家の中
ディックブルーナさんと言えばミッフィーを連想しがちですが、その他にもとてもたくさんの作品を残されてます。
それらはとてもシンプルだけど、意図が分かりやすくカワイイ!
海のポスター
大波で転覆しそうな船を表現しているポスター
デッサン中の子供
肝心のミッフィーについては約120点の原画も展示されているとのことでしたがそんなにあったかしら?と言う印象。
それでも、ミッフィーが生まれてきた過程が読み取れるだけでなく、ブルーナさんの技能・アーティストとしての才能を垣間見ることができましたよ。
制作過程を表した絵
森の中のミッフィー
展示は1室のみ
さほど広い空間でもなく、正直少々物足りなさを感じたものの、ブルーナさんの太いラインと原色を数色だけ使う簡素で単純だけど伝えたいことをしっかり伝えてくれる絵を楽しむことが出来ました。
ディック・ブルーナ氏の肖像画
最後にブルーナさんについて。
出版社A.W.ブルーナ社オーナーのご子息として1927年生まれ。
祖父も出版会社を経営されており、叔父のヘンク・ブルーナ氏はオランダの文房具屋チェーン『ブルーナ』の設立者。
ご自身はロンドンやパリで過ごしたあと、アーティストになる夢を抱きアムステルダムの美術学校に入るもすぐに辞めてしまい、父親の経営する出版社でイラストレータとして働き、1970年まではポスターや本のカバーなどをデザインしていたのだそう。
その頃のポスターなんでしょうね、初期の宣伝用って。
オランダ北西部の海岸で見たうさぎを描いたのが1955年夏。
これがのちに、爆発的にヒットするミッフィー本の原点となったのだそうです。
そんなうさぎの絵本が世界40か国で翻訳され、多種多様なキャラクターグッズだけでなくミュージカルや映画・アニメなどにもなって何十年も愛され続けるうさぎになろうとは、当のご本人も思いもよらなかったことでしょう。
ミッフィー還暦前の2014年、ブルーナさんは既に筆をおいていらっしゃいます。
子供の頃大好きだったミッフィーの経歴を生まれた地で、昔見たのとは違う側面から楽しむことが出来て良かったな。
今回の企画展は残すところあと数日の開催ですが、お近くの方はいらしてみては如何でしょう?
日時:2015年8月27日から11月15日まで(毎日9時から17時)
場所:アムステルダム国立美術館
入場料:17.5ユーロ (Museumcardで無料)
https://www.rijksmuseum.nl/en/bruna