自家製ダッチコーヒー (Dutch Coffee)

やっとちゃんと夏が来たと思ったら、普通の夏を通り越して熱波に包まれてたオランダ

昨日まで1週間、日中は玄関のいちばん涼しいだろうと思われるとこに設置された温度計が30度まで上がりました。

外は当然35度超え・・・
我が家は角部屋で風が通り抜けるから室内気温はさほど上がらず済んだけれど、それでも躯体が暑くなってるせいで夜は気温が下がらず暑かった～。
風が抜けるつくりではないという最近一時帰国されていらしたお友達のお家は『確実に日本より室内が暑い！』という話でした。
だよね～

今日は昨日の夕方の雨のおかげか？
少し気温が下がったように感じます。
それでも室内、只今28度！

もう少し下がってくれませんかー？

さて、コーヒーのお話をちょっと。
オランダ人の朝はまず１杯のコーヒーから。
インスタントで飲む家庭はほとんど存在せず、コーヒー愛飲者のほとんどがフィルターのドリップ式、またはコーヒーマシンで朝の至福の１杯を楽しんでいるようです。

その習慣からか、今の家にはオーナーのご両親がお住まいだった時お使いだったと言うMieleの立派なコーヒーマシン(詳細はコチラ)が設置されていて、使い方を教えてもらってからはバンバン使ってきました。

我が家のMieleさん

先日突然エラーメッセージが出てきて修理してもらったら修理代を請求してきたオーナー

普通のものが10台くらい買える修理代請求されてドン引きですよ

便利は便利でして、豆を入れておくと1杯分ずつ挽いてドリップしてくれます

こんなに高価(調べてみたら、日本では30～40万くらいするらしい)で大きいコーヒーマシンなんて購入出来ないし、置く場所考えたら絶対無理だもん。。。
今のうちにです。

ネスプレッソも頂いた物があったので暫くは使ってみたけど、立派なマシンの味には敵わず倉庫行。
最近は一気に暑くなって、日本では年中無糖・加糖両方のリキッドコーヒーを常備していたほど軽い！？コーヒー中毒気味な私。
どうしてもアイスコーヒーが飲みたくなっていました。

いやいや・・・軽くないか。

たぶん、相当な中毒者ですね。

夏は日本人的感覚だとやっぱりアイスコーヒーですよね！？

エアコンガンガンという環境ならまた話は別だけど、暑い中熱いコーヒーなんて飲みたくない！

こちらの人は1年中ホットみたいですけど。。。

やっぱり暑い日は冷たいものが欲しい！

朝の目覚めのいっぱい！とか、冷たいのが良いよぉ

どんなに欲してもオランダにはアイスコーヒーが売っていません。(スタバの瓶とか最近チルドカップも見つけたけど、甘過ぎて頻繁には飲めないですよね？)

日本みたいに缶コーヒーなんて手軽でそこそこ美味しいものもなければ、カフェのメニューにもないのです

あることが当たり前だったわけだけどオランダではそういうわけにはいかなかった・・・
商品自体ないし、この国は日本みたいな便利さからはかけ離れてるからねー。

そう。
以前ご質問のあったスタバについても少し。

日本なら今やどこに行ってもあるスタバですが、オランダ全土でも未だ数えるほど。
ロッテルダムなんて2店舗しかないしね。

日本みたいに、あっちのビルにもこっちのビルにも！なんてわけにはいかないのです。

（*気になる方はスタバのHPをどうぞ→リンク）

オランダ人がスタバを好まない理由。
たぶん、オランダブランドのおいしいコーヒーがあるからでは？と思われます。
食事がマズイマズイと言ってる私ですが、ひとつだけ！
日本より美味しいと思ったのがコーヒー
どこのカフェで頂いても日本以上に美味しいの
そして安い！
そうなるとそもそも保守的な欧州人、スタバは・・・？

オランダコーヒーの特徴はその濃さ。
オランダコーヒーとして有名なのはDouwe Egberts

たまに甘いものが飲みたい時のため、このメーカーのフレーバーシロップも常備してます。

コーヒーを好まないオランダ人はあまりいないのではないかしら？
どこでも美味しいコーヒーがお手頃価格(2€～4€位かしら？)で頂ける環境がアメリカと違って昔から根付いていたからこそ、スタバがなかなかオランダ市場に入り込めなかったらしい、という話は有名なのだそうです。
今でこそ店舗があるものの、そういった経緯からそのほとんどが主要駅に隣接しており、ターゲットは観光客なのだとか。

そういうわけで、話戻ってアイスコーヒー！
商品がなけりゃ作ればいい！

と言うか、作るしかないのだ！

そこで使うのがこちらのコーヒーPad

オランダでは家庭用の自動コーヒーマシンがすごく普及しているらしいのです。
なんと、50％以上の家庭でSENSEOマシンが使われているとのこと。
先日のツール・ド・フランスのスポンサーの中にもSENSEOがありました。

SENSEOとはなんぞや？と思った方はこちらをどうぞ→リンク

そんなSenseoのコーヒーPad、スーパーでいろんな種類が売られています。

残念ながら今の家にSENSEOのマシンはない(前の古い家にはあったので見たことはある。)けれど、そんなの関係ないの！

アイスコーヒー作るためだけにこのPadを買いますよぉ～。

各スーパーのPB商品だったりSenseoのオリジナルPadだったり、オランダでは本当にコーヒーPadが豊富。

コチラはJUMBOというスーパーのPB商品(ちょっと酸味が強いカモ)

日本では毎夏、夫が夏のシアトルで買い出ししてきてくれるスタバ1号店限定のお豆とハリオの水出しボトルを使って水出しコーヒーを作っていました。

その経験(とか言うほどでもないけど)とスタバの方に水出しに向く豆の挽き方煎り方について日本で伺ってきたので、こちらでも深煎されてる豆をセレクト

*豆はフルシティロースト以上の深煎りでないと、酸味ばかりで旨味のないコーヒーになってしまうのだそうです。

で、その作り方は？と言うと・・・

＜オランダ版アイスコーヒーの作り方＞

100ml位に対し１パッドが目安(あとは飲み方とかお好みで適量を見つけてね！)

適当なサイズの容器にパッドを入れ、出来れば軟水が欲しいところだけどなければ出来るだけ美味しいお水を適量注ぐ。

ひと晩ほど冷蔵庫で放置。

これだけ～

日本ではいつも結構濃い目を飲んでいた私。

最初に作った時、Padをちょっとケチって1Lに8個くらい入れて作ってみたんだけど・・・薄かった

ココは美味しさ追求と言うことで、気前良く！使います。

朝は出来上がったコーヒーをお供にバルコニーでひと息～

夏は日が昇るのも早いので、夫が出勤する頃にはもう日も高い。

風に当たりながらわんことしばし休憩。

また、濃いめに淹れたコーヒーにミルクを入れるのが好みですが、オランダにはコーヒーメルクなるものがありました。

こちらは原料がよくわからない(種類多過ぎ！)のですが、たぶん日本でいうコーヒーミルク？なのかな？

いちど買ってみたけど、日本のものと同じく脂由来のような気がするので、私はミルクが欲しい時は普通の牛乳を使います。

ちなみに、水出しアイスコーヒーは別名「ダッチコーヒー」と呼ばれているそうですよ。

ご存知でした？

私はヘビーに飲んでるくせに全く知らなかったわ～

ダッチ・・・つまりオランダのコーヒーと言う名前ですが、こちらでは耳にしません。

調べてみると、オランダの植民地だったインドネシアで栽培されていたコーヒーは苦みやえぐみの強い種類で、オランダ人がこれを美味しく飲めるように水で抽出する方法を考案したためこの名前が付いたとか。

*ダッチ・コーヒー自体は、その抽出法も独特の器具もオランダにおいて一般的な存在ではないらしく、存在しないとも言われています。

水で長時間かけて抽出し、苦みが少なくコクの深い味わい。

酸化しにくく冷蔵庫での保存がきくと言う特徴から自家製で作りおきしても数日は安心！ってところも手軽で助かる！

豆から挽いた粉を使う時と違って、パットになってるので片付けがラクチンなのもまた嬉しいところ。

日本のドリンクバーで使われるようなコスト削減のためちょっと細工をしてあるコーヒーやインスタントと違い、しっかりとドリップしたりマシンで入れたコーヒーを愛飲するオランダ人。
そのメリットはこれまでもたびたび報告されてきてますが、1日3杯のコーヒーは、3大疫病と言われている癌・心臓病・脳卒中のリスクを下げるそうですよ。
元々コーヒーは古代から薬として処方されてきたものですものね。

国立がんセンターの調べによると、コーヒーをほとんど飲まない人に比べ毎日コーヒーを飲む人の肝臓がん発症率は約半分で、毎日5杯以上飲む人は4分の1に抑えられることが分かっています。
他にも口膣咽頭癌・前立腺がん・大腸がんなどのリスクを軽減させるという報告もあり、更に1日3杯コーヒーを飲む人は飲まない人に比べ、将来アルツハイマー型認知症になるリスクが最大62％低下するそうです。
念のため申し上げると、残念ながら缶コーヒーやインスタントコーヒーはあまり効果がないそうで、ドリップ式（まさにこれぞオランダ人の飲み方）でこそその効果を発揮するのだそう。

やっぱり夏はアイスコーヒーよね～
健康のためにも1日数回のコーヒータイムを大事にしていこう～

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