ルーブル美術館には世界的に有名な絵画や彫刻など、誰もが教科書などでいちどは目にしたことのあるものが、それこそ山のようにありました。
モナリザの近くには・・・
ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」
うわぁ~、写真撮り忘れてたみたい
フランス人がいちばん好きと言われているこちらの絵画、・・・目には焼き付けてきたものの、残念!
市民の手で王政を崩壊させたフランス7月革命。
自由のために命を落とした市民の亡骸も描かれています。
その同胞の亡骸を踏み越えてまで、自由を求め前に突き進む市民の姿。
自由と平等を市民たちの力で勝ち取った、実際に起きたことを画家のドラクロワが1年足らずで描き上げて出展しました。
神に祈るように天を仰ぐわけでもなく、正面を睨み一心不乱に突き進むでもない・・・。
後ろに続く民衆を鼓舞するように振り返りながら前に進むマリアンヌ。
それは、作者ドラクロワの一番意図するところだったのでしょう。
女神に続く民衆こそこの戦いの主役であり、自由を自らの手で手に入れた勝者であるということ。
つまり、女神様は
「いい!?わかってるわよね!!私は先頭切って走ってるし貴方たち民衆を守り通すけど、自由を勝ち取るのは貴方方自身なんだからね!!!」と、仰っているよう。
女神を振り返らせることでこのような意味を込めた深い絵にし、フランス一と言われる名画とした!と、評されています。
この絵の中からドラクロワ本人を探しました。
ルーブル判ウォーリィーを探せ!ですね!
この絵の中からドラクロワ本人を探しました。
ルーブル判ウォーリィーを探せ!ですね!
ちなみに、フラッシュ撮影が禁止されているところが多いですが、こちらルーブルも撮影自体は禁止ではありません。
モナリザだけは厳重で、防弾ガラスケースに納められ柵によって一定以上近づけなくなっていますが、その他ほとんどの絵や彫刻といった美術品はすぐ触れられる距離にありかなり自由に鑑賞できます。
嬉しい反面、傷でも付いたらどうするのだろう?と、考えずにはいられません。
将来に残したい貴重な遺産だけにもう少し・・・と思ってしまうのは、規制の多い国に育ったためかもしれませんね。
将来に残したい貴重な遺産だけにもう少し・・・と思ってしまうのは、規制の多い国に育ったためかもしれませんね。
まず、その大きさに圧倒されました。
写真でそんなの分かりづらいですよね!
でも、本当に大きいんです!
レプリカらしいのですが、ダビット自身が描いた作品ですからその価値が減るものではないでしょう。
レプリカらしいのですが、ダビット自身が描いた作品ですからその価値が減るものではないでしょう。
1804年ローマ教皇から冠を賜るはずのナポレオンはその冠を取り上げたうえ自ら王冠をかぶります。
そのうえ教皇に背を向け、妃ジョゼフィーヌにも冠を被せる、そんなシーンがこの巨大なキャンバスに描かれているんです。
そう!
そう!
ここルーブルはナポレオン美術館と呼ばれた時期があるくらいナポレオンゆかりの作品が多く展示されているんですよね。
ちなみにこちらの絵画、残念ながら私達が訪問した数か月前の2013年2月、来館者に黒のフェルトペンで落書きされてしまう被害に遭っています。
表面にはワニスが塗ってあり、落書きが下の絵の具には浸透していなかったため翌日には修復されたという事ですが、本当に残念な事ですよね。
なお、落書きは「AE911」と書かれており、アメリカ同時多発テロ事件やその陰謀説などが関わっている可能性が指摘されているとか。
続いて・・・
イタリア・ルネサンス後期の画家「ヴェロネーゼ」の作品で、ルーヴル美術館の中で、最も大きな絵画です。
サイズは縦6.66m、横9.9m。平米数になおすと66㎡。
住めちゃうような大きさ・・・
巨大な絵画が多数ありますが、その全ての作品の中で最大の大きさとなります。
前出の「ナポレオンの戴冠式」(6.3×9.7m)をも若干上まわっているとのこと。
大きさだけで圧倒されてしまいます!
作品のテーマは、新約聖書の一場面。
「カナ」とは地名で、イエス・キリストが育った街「ナザレ」の北に位置します。
「カナ」の地で開かれた結婚式に出席したイエスが、水をワインに変えるという奇跡を見せた場面です。