ピーーーーンポーーーーーーーーン・・・
今・・・
ドアホン、鳴った?
ちらっと携帯を確認するも、何の連絡も入ってない
ということは、あの方ではない
となれば・・・・ シカト?
ピーーーーンポーーーーーーーーーーン・・・
いったい何のつもりなんだろう?
このゆっくりした鳴らし方・・・
何かあったら警察に電話してやろうと
携帯を片手に持ったまま
玄関へと近寄った
がしかし
ドアスコープでその姿を確認するや
ガチャ
「いったいどうしたんですかっ?登場の仕方がびっくりするんですけどっーー」
ガバッ
開けた途端、抱きつかれ
鼻腔をつくアルコールの匂いに驚く
「社長っ!!?お酒っ、飲んでるんですかっ!?」
カランカラ~~ン・・
社長の右手から缶ビールの空き缶が玄関に転がり落ちた
「重いっ!・・どうしたんですっ?え?ちょっと・・ 大宮さん、呼んできまっー」
「・・・大宮はいない。・・・・今日は自分の車だ」
「ええっ?でもだって、お酒っ・・・ええっ?飲酒運転っ!?」
肩の後ろから聞こえるセリフにマジで驚く
今日着てるTシャツの襟口が開いてるから
しゃべるたびに肩に触れる社長の唇が何だか生々しい
「ばぁ~っか!そんなわけないだろ
ビール買って、ここまで運転してきて
着いてから、車の中でひとり飲んでたんだ」
「・・・・・・」
なぜそんなことを・・?
「というわけで、今日はオレは帰れない!
泊まっていく」
そういうと、スイッと私を遠退け
靴を脱いで中へと入っていく
「社長・・・ 何かあったんですか?」
背中に囁く私の質問は、軽くスルーし
ソファにどっかと座り込むと、テーブルに出していたお菓子を次々頬張っていく
「うん、うまい! ゆり、これもっとないの?
あ、ビールある?なかったら他のお酒でもいいや
持ってきて?」
何があったのかはわからないけど
言いたくないのなら、しょうがない・・・
私は冷蔵庫に冷やしておいたビールと
おつまみを出してきた
「アハハハハハ~~
この芸人さん、おっもしろいんだよぉお~~」
ひとつ、気づいたことがある・・・
社長は、お酒を飲んで酔っ払うと
・・・ 可愛い(///∇//)
これは困った・・・
いつものSな社長も好きなんだけど・・・・
この可愛いのも
何だか堪らない・・・(〃∇〃)![]()
社長と一緒に飲みだした私は
アルコールも入って、いい気分になっていた
「そういえば社長!私、社長のお兄さま、調べました!
TOHOホールディングスのチョン代表だったんですねっ?
すごいですよね、社長と2歳しか違わないのに・・・」
いつの間にか、社長の表情がかわっていたことに
ほろ酔い気分の私は何も気づかず
調子にのって、ネット検索で見つかったお兄さまのことについて
しゃべり続けていた
「こんなすごい方が結婚されるなんて、お相手はそれこそ、どこか大財閥のお嬢様ですか?」
「・・・・・ そんなことなかった」
「・・・え?会ったんですか?」
「まったく冴えない・・・ 普通の女だった・・・」
「・・・ はっ?まったく冴えない普通の女って ひどっ・・・・!!」
その時になってようやく、私は社長の目がうつろなことに気がついた
「・・・なぁ~んって、うそ。背が高くてスラッとしてて・・・ 髪が長くて・・
あ~ おっ○いもおっきかったな・・・
ヒョン、ああいう女の人が好きなんだ・・・?」
おっ○いもおっきかった、ってそこっ!?
聞き捨てなりませんっ!!
「そんなとこ、見てたんですかっ!!!!」
「・・・・え?」
「社長のえっち!!ドスケベっ!!このえろ社長っ!!」
「なに?そんなこと言ってぇ~。オレよりも、ゆりの方がもぉ~~っとすっごいこと、考えてるじゃないでっすか~?」
「えっ?」
もっとすっごいこと、考えてる?
って・・・・
ぬわぁあああああああああああああああああああああああ!!
メモたんっ
あのっ、メモたんのことかぁーーー!!!
ドッキューーーーンッ![]()
ハァハァハァ・・・・
さ・・・・ 刺さった・・・・
バクバクバクバク・・・
この、動悸は・・・ 決してアルコールのせいだけじゃあ・・・・
「しゃ・・・ 社長・・・・」
「・・・ん?」
とても社長の顔、見れない・・・
見たらやられるっ
さっき刺さった矢が
ぐりぐりと
私の煩悩を刺激し・・・・
「今日は・・・ 泊まっていかれるんですよね?」
「・・・・うん・・・・・」
「ってことはぁ~・・・・」
どきどきどきどき・・・・・・
落ち着け、ゆり!
ちゃんと考えよう・・・
これは、チャンスだ!!
今ここで、がっつり社長を掴んでおかないと
水戸様のお気持ちを知られた暁にはー
「社長っ!!今日は私がっー」
くるっ
「zzzzzzzzzzzzzzzz・・・」
「・・・・・・ 社長?」
そんな可愛い寝顔なんて・・・・
反則ですよぉおおおおおおおお
つづく・・・


