ーー 何をされても、文句は言えないよ

 

 

・・って

 

 

 

「・・・ ちがっ////」

 

 

 

お持ち帰りだなんてっ

全然考えてなかったんだってば

 

てか、そもそも、ジンくんがそんなこと考えてるなんて思わないし

私なんか対象じゃないだろうし

 

って、何?

対象だったらいいみたいなっ/////

 

 

 

「プッ!・・・ ジョーダン。久しぶりに会ったから、もっとゆっくり話したかっただけ。」

 

 

「え・・?」

 

 

 

そういうとジンくんは、私の横をすり抜け

部屋の中へと入っていき

 

 

すっかり置き去りにされた状態の私は玄関に立ち尽くしていた

 

 

冗談か、なんだ、残念・・

 

って、何何??

残念、って何っ!!?

 

カァ~~ッと顔が熱くなる

 

 

 

「何やってんの。どうせ今からタクシー呼んで帰るの、面倒でしょ?

上がってよ。朝まで話すっての、どう?」

 

 

 

立ち尽くしてる私を尻目に

ジンくんは、リビングへつながるドアを開けっぱにし

リモコンでテレビをつけ

冷蔵庫の中を覗き込んでから

こっちに身を乗り出してそう聞いてきた

 

 

 

朝まで話す・・

 

 

男の子と?

 

やだっ、何それ、楽しそう!!

 

 

 

「おっじゃましま~す・・」

 

 

脱いだ靴が

ぴょこんと跳ねた

 

 

 

「狭いところですが、どうぞ」

 

 

「そんなことないよ!一人暮らししてるだけでもえらいと思うよ~」

 

 

 

ソファを背に、床に座るジンくんの隣にスカートをたたむようにして座り込む

 

 

「あ、ソファ、座っていいのに。ごめん、オレ、これが好きでー」

「大丈夫。私も床に座る方が落ち着いて好き」

 

 

「・・・・」

「・・・・」

 

 

隣向いてびっくりした

 

思ってた以上に距離が近くて・・・

顔が・・・

 

ジンくんの綺麗な顔が近くて

 

 

バッ////

 

照れ隠しに正面のテレビを見た

ちょうど深夜のバラエティー番組が流れていたので

笑顔を作ることができてホッとする

 

 

「あ!そうだっ、携帯っ!!」

 

 

連絡先、交換しておかないとっ!!

 

 

「ハイ、・・・ どうする?フルフル、する?」

 

 

携帯を差し出されてドキドキ

 

 

「うん、そうだね。ちょっと待って・・・・えと・・ ハイ!」

 

「・・・ きた。登録。」

 

「私も。」

 

 

 

すごいな

この携帯の中に、ジンくんの連絡先が入っただけなのに

どうしてこんなに心臓がバクバクするのかな?

 

ドキドキドキドキ・・

 

 

 

「だっ・・ 大学生活は楽しかった?」

 

 

突拍子もないっ

 

でもこんなことしか今、浮かばなかった

 

 

「おかげさまで。」

 

「あ、いや、そういうつもりじゃなくって・・。」

 

「いえいえ、その節は、お世話になりました。」

 

「そんなことないよ、私がカテキョしてたのはジンくんが高2のときで、その後は卒業してやめたから別の人にみてもらったんでしょ?ジンくんが志望の大学に受かったのはきっとその人のおかげだよ」

 

 

マジでそう思ってる

決して謙遜なんかではなく・・

 

 

「かもね。」

 

 

ガクッ

 

思っていても本人からそう言われるとなんかショックなんですけど

 

 

「ちょっとジンくんっー」

「でもー・・ エリの教え方がよかったから、勉強に興味持って大学受験に向かえたのは確かだよ?」

 

 

・・・え?

 

 

「どう?ちょっと嬉しかった?」

 

「・・・ もぉおおーーっ!!」

 

「ハハハハ」

 

 

どうしよ、どうしよ

やばいくらいに楽しい

 

一緒にいるのが若くてイケメンだから?

かつてのカテキョの教え子だから?

 

 

・・・ ジンくん、だから・・?

 

 

 

そのあとも、ジンくんの大学生活の話とか

社会人になって三年目のジンクスとかにやられそうだって話とか

私は最近、新入社員が入ってくるたびにわからない言葉をしゃべられて困るとか

お互いの近況報告に

話が尽きることがなくて・・・

 

だんだん、カーテンの隙間から差し込んでくる光が

夜明けのものになってきてる感じがする

 

 

 

「ジンくん・・ 元気だね、さすがだな・・ 若い・・」

 

 

あくびをかみ殺しながらそう言うと

 

 

「だって俺、一度寝たもん。あれで復活した」

 

「あああぁぁぁぁ、そうだぁ~・・ 寝てたよね~・・」

 

 

ダメだ・・・

 

すごく眠い・・・

 

 

 

「ごめん、ジンくん・・ ちょっとだけ・・ 寝てもいい・・?」

 

 

もうさっきから仲良くしたがっている上下の瞼が

私の意志ではどうしようもないくらい重くって・・

 

身体を捻ると

後ろのソファに腕を組んですがり

頭を乗せていく・・・

 

たまらなく眠くって

襲ってくる睡魔に抗えない

 

あ~・・

力が抜けていく・・・

 

 

 

「・・・ ベッドに運ぼうか・・?」

 

 

「ん~?・・・いいよぉ、ここで・・」

 

 

 

ジンくん・・・

声もいいなぁ・・・

 

 

 

「・・ ちょっとだけだから・・」

 

 

「風邪、・・・ひいたらどうすんの」

 

 

「だぁ~いじょうぶ、・・・ 私・・・ 風邪、ひかない・・の・・・」

 

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

・・・・ 寝ちゃったよ

 

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あ~あ~・・・

 

 

人の気も知らないで

 

 

 

「・・・・ ハァ~・・・」

 

 

 

やっぱり好きだ

 

 

 

 

なのに・・・

 

そんな俺の目の前で

 

 

こんな無防備に

 

寝るなんて・・・

 

 

 

 

俺のこと

 

男だって意識してないの?

 

 

 

わかってる?

 

ここで押し倒して無理矢理・・・

 

 

とかできるんだよ?

 

 

 

でもそれをしないのは

 

今日だけじゃなくて・・・

 

 

また、エリにここに来てほしいから・・・

 

 

エリとの未来を

 

期待したいから。

 

 

・・・ 期待してもいい?

 

 

 

 

 

 

ああぁぁぁああぁぁぁ・・

 

 

でもっ・・・

 

そんなっ、無防備な寝顔見せられたら・・・////////

 

 

 

 

「・・・ 文句、言うなよ?」

 

 

 

 

ゆっくりとエリの顔に近づき

 

 

 

ちゅっ

 

 

 

その頬に口づけをした

 

 

 

 

 

・・・ ねぇ、エリ

 

オレのこと、・・・・ 好きになってよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぱちっ

 

 

 

 

あれっ?

 

ここ・・

 

 

 

 

って・・・

 

 

 

 

「わっ・・」

 

 

ひゃあぁぁぁぁーーっ

 

 

叫びそうになった口を慌てて両手で抑える

 

 

 

 

 

顔を上げた私の視線の先に

 

すぐ隣でソファにすがるようにして眠るジンくんの寝顔があった

 

 

 

なんて綺麗な寝顔なんだろう・・・?

 

 

っていうか、今、何時っ?

私、どれくらい寝てたっ?

 

 

室内を見渡し、昨日あるのを発見していた時計で

時間を確認すると

10時を少し過ぎたところだった

 

 

起きたのが午前中なだけ、マシか・・

 

なんて少しだけ自分を慰める

 

それにしても、初めて訪れた男の子の部屋で寝てしまうなんて・・

やばいでしょ、私

 

ジンくんを起こさないように

身体を動かしていき

荷物を手繰り寄せる

 

 

顔が・・・

カサカサ、カピカピしてる気がするわwww

 

名残惜しいけど、ここは、ジンくんが目覚める前に退散するしかないっ!

 

 

でも、その前にー

 

 

 

私は、バッグの中から携帯を取り出すと

 

 

 

パシャッ

 

 

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ジンくんの寝顔を保存・・!

 

 

「・・・ 怒らないでね」

 

 

 

 

そろ~~っと立ち上がると

 

忍び足で玄関まで行き、靴を履いてドアを開けた

 

 

 

 

 

 

つづく・・・・

 

 

 

 

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どうしよ

 

ほんっと、キリがないといいますか

 

 

止まらないといいますか

 

 

元々短期集中的存在のこのお話

 

どうなんでしょうね

 

 

チュー 今回も、たっきぃさまのイラストが威力を発揮していますっ チュー