「お、快!久しぶり!」
ひとりになったので、友達のところへと歩いていくと
気づいたひとりが声をかけてくれた
「久しぶり。元気だった?」
「おっまえ、きつくないのか?この席・・ 元カノと親友ー」
「おいっ、それ、言うな、ってー」
・・・ハハ、気を遣われてる
「大丈夫。・・・ 結構集まってるな、急な話だったのに」
意外と多くてびっくりした
「そりゃあなぁ?皆、色々期待してんじゃねーの?」
「・・ 期待?」
「あーでも、快が来てるなら、皆持ってかれるな~」
あー、そういうこと?
「いや、オレ、彼女と来てるから」
「は!?」
「え?どこにいるんだよ?」
「あぁ、今、ちょっと席、外してるんだ」
トイレ、とか言うの、ヤバいか
「あ、もしかして、さやかと遂に?」
「さやか?ダレ?それ」
「・・・・・・」
「おまえ・・・ マジで?」
「さやか、結構可愛いよな?」
「あんだけアピってたのに・・・」
アピってた?
俺に?
「おっまえ、そういうの、ほんと避けるよな~」
「ほんとほんと」
「だから、彩芽のことひきずってんのかと思ってたけど・・」
「まさか、彼女とくるとか・・ あのふたり、知ってんの?」
「あぁ、ふたりから、一緒にくるように言われた」
むしろ、一緒じゃないと無理、みたいな・・・
「マジかよ!そいつはスゲぇな、見てみたい!!」
「おーーい、なぁなぁ、少し前に、ここから出てきた子、誰だか知らない?」
「知らねーよ、そんなの」
「見てねーし」
「ヤバい!大人っぽくてすっげぇ美人!!それでいて、可愛さもあって・・あー!オレ、一目惚れしちゃったんだけど、ダレだよ、あんな子、いたっけ?」
「そんな子いたか?」
「知らねー」
「ほんとにここから出てきたのかよ?」
「あぁ、オレ、しっかり見た!あと、ついていこうかと思ったけど、トイレみたいだったからやめといたんだけど・・・ 戻ってきたら絶対声かける!!」
・・・・ トイレ?
それって、まさか・・・・
いや、違うか?
いやでも・・・
何か、そんな気も・・・
「そんな可愛い子、いたか?」
「気づかなかったけどなぁ~」
「俺らの同級生じゃないと思うんだけど」
「じゃあ、彩芽の会社の人とか?」
「そうかも」
『みなさ~ん、お待たせしました!新郎新婦の入場でぇーーーす!!』
・・・は?
もう、主役の入場なんだけど
なんでまだ戻ってこない?
ったくっ
あの人、何やってんだかー
「ちょっとオレ、外すわ」
「ん?お、おぉー・・」
周りの奴らに声をかけ、オレは今日の主役たちと入れ違いに
会場を出た
トイレだろ?
どこだ・・?
・・・って
あれ?
ユヅル?
と・・・
何やってんの?マジ
「あさひっー」
自然と駆け寄っていた
なんでユヅルと一緒にいるんだ?
しかも
何だか気に入られてる感じだし
オレは彼女の手を取って歩き始める
が、ユヅルが横を歩きながら聞いてきた
「え?もしかして、この子、快の連れ?」
「彼女だけど?」
「彼女?」
「あぁ」
「つきあってんの?」
「当たり前だろ」
なんでそんなことを聞く!?
あー、嫌な予感しかしねー
「え?ってことは、映画ってふたりでー」
ユヅルがそう言った途端
俺の手をふりほどいて
彼女はユヅルの横へと駆け寄って行った
・・・は?
なんで、そっち、行くんです?
しかも、ユヅルくん!?
いつの間に、そんな仲に?
何、話してるんだ?
にこにこしちゃってますけど?
「ーーー じゃあね、あさひちゃん・・・・」
あさひちゃん!?
おい、ユヅル
この人、俺らより、年上だぞ?
・・って
何、赤くなってんですっ!?
気に入らない
なんかムカつくんですけど
この人
「・・・・ デレデレしてんじゃねーよ」
ハッ!
やばっ
今の、声、出てた・・・?
「やだなぁ~もう~ 妬いちゃって~」
・・・ は!?
俺が?
妬いてる?って??
「・・・・・//////」
なに、言ってんだ?
この人・・//////
「も、行こ。隆哉たち、入場すんで中にいる」
「・・・・・・・・・・ 森島君はもう言った?」
・・・ 森島君?
いやいや、違うだろ
なんでアイツがユヅルくん、で
俺が森島くんなの
おかしいでしょ、それ
あー、ムカつく
マジ、ムカつく
「今度、間違えたら罰ゲームだから」
思わず口をついて出てしまった
ガキかよ