我ながら
すっごい強引なことしてると思う
でも
この機会を逃すものか、って必死だった
買いたいものがあるなんて
ただの口実
まだ一緒にいたかった
彼氏がいるって知ったときにはもう
俺の中で、彼女への気持ちは諦められないくらい大きく育ってて・・・
それでも、姉貴から聞かされるたび
そんな長いつきあいなんだ?
って無理かも、って思いも膨らんできてたけど
今日、帰ってきた俺の耳にとびこんできた話によると
どうやら彼氏が浮気をしたらしいじゃん
そんなん聞いたらもう
いくしかない
ってー
「ねぇ拓海くん、買いたいものって、・・・まだ教えてくれないの?」
「えっ?あー」
さっき、そのうち、って誤魔化したけど
ずっとそういうわけにはいかないよな
えっとー
何にする?
ふっと横を向いた先に見えたショーウィンドウに映る自分たちを見て
萌えた///////
間違いなく俺らって
恋人同士にしか見えない/////
そのとき、ちょうど店から出てきた子たちの会話が聞こえた
ーー 喜んでくれるかなぁ~ お兄ちゃん
ーー 大丈夫だよ、結婚祝いに欲しいって言ってたじゃん
「結婚祝いっ!」
「え?」
見下ろした俺の視線と
見上げる彼女の視線が絡まるだけで
また、萌える/////
じゃなくてー
「職場でお世話になってる先輩が今度結婚されるからー・・ 何かいいものないかな、って」
「おおーー!そうなんだ?」
「そうそう、それで・・ そういうのって、奥さんの欲しいものの方が喜ばれるだろう?ってことで女性の意見」
スラスラよく出てきたわ
「えー、だったら明海に相談すればよかったのに」
やばっ
「出掛けたじゃん」
「いやいや、別に今日じゃなくてもー」
「急いでんの!」
「そうなの?」
「そ。てか、やだよ、姉貴とショッピングなんて」
ありえないだろ
俺は楓と行きたいわけ
「そんなもん?明海と拓海くん、仲いいから大丈夫かと思ってた」
「仲いいのとそういうのは別でしょ。」
「そうなんだ?」
「ってことでー、俺ら、ちょうど恋人同士だし、結婚祝いに欲しいもの、一緒に選ぼ?」
恋人繋ぎをした手を引き寄せて
楓の手の甲に軽くキスをした
「拓海くんっ!?」
声、裏返ってんの、楓
ハハッ
俺、浮かれてんな~
でもさ
さっきから楓
俺の手を振りほどこうとはしないんだよね
それってさ
嫌がってはないってことでいい?
だとしたらさ
俺・・・
調子のっちゃうよ?